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ミスエルテを半姉に持つキングカメハメハ産駒ミアマンテ

  • 2019年02月06日(水) 12時00分
●テルヌーラ(牝 美浦・木村哲也 父ディープインパクト、母ドントテルソフィア)
 母ドントテルソフィアはアメリカで走り、スピンスターS(米G1・ダ9f)など2つの重賞を制覇。2015年にキーンランドの繁殖牝馬セールでノーザンファームが120万ドルで落札し、日本に輸入された。初子のパシュクル(父Medaglia d'Oro)は580kgの巨漢馬で、その大きさゆえかホッカイドウ競馬に入厩し、現在2戦してまだ勝ち上がっていない。

 本馬の父ディープインパクトは産駒が小さめに出る傾向があるので、ちょうどいいサイズに出るのではないかとの期待が持てる。母の父CongareeはハリウッドゴールドC(米G1・ダ10f)など重賞を10勝。その父アラジを母方に持つディープインパクト産駒は過去3頭中2頭が勝ち上がっている。本馬は芝向きの中距離タイプで仕上がりは早そうだ。

●ビップリバプール(牡 栗東・松下武士 父リアルインパクト、母カリズマティックゴールド)
 エンヴァール(父ダイワメジャー/現準OP)、クラシコ(父キンシャサノキセキ/現1000万下)の半弟。母カリズマティックゴールドは米6戦0勝だが、オークス(GI)を勝ったローブデコルテの半姉にあたる良血で、母の父カリズマティックは米二冠を制して米年度代表馬となった名馬。

 カリズマティックの母の父Droneは本馬の2代父ディープインパクトが抱えるHalo≒Sir Ivor 2×4を継続するものなので好ましい(DroneはHalo、Sir Ivorと相似な血)。父リアルインパクトは現役時代に安田記念(GI)とジョージライダーS(豪G1)を勝った一流馬で、名繁殖牝馬トキオリアリティーを母に持つので種牡馬としても期待できる。芝向きのマイラー。

●マイネルアストリア(牡 美浦・武市康男 父Hard Spun、母オレゴンレディ)
 父ハードスパンはDanzig系の米G1馬で、種牡馬としても成功を収めている。日本で1年供用され、その際に誕生した現4歳世代は、JRAで29頭が勝ち上がる活躍ぶり。アメリカでの成績が予想以上に優秀だったため、残念ながらわずか1年の種付けで本国に呼び戻されてしまった。日本ではマル外として走ったサマリーズが全日本2歳優駿(Jpn1)を勝っている。同馬はMr.ProspectorとSeattle Slewを併せ持つ母から誕生したが、本馬の母オレゴンレディも両血脈を持っており、Mr.Prospector 4×3のクロスも持つので十分なスピードを伝えるだろう。

 本馬はハードスパンがアメリカに帰国した年の種付けで誕生し、それを輸入したものなのでマル外となる。母オレゴンレディは芝向きのShamardalを父に持つ影響か、アメリカで芝9fのG3を勝っている。日本におけるハードスパン産駒は、芝とダートを比べると圧倒的に後者で活躍しているが、海外では必ずしもそうではなく、シャトルで渡ったオーストラリアで芝G1馬を出し、アメリカでもアーリントンミリオン(G1・芝10f)の勝ち馬を出している。本馬は芝・ダート兼用タイプだろう。距離は1200〜1600mが良さそうだ。

●マイネルエルガー(牡 美浦・畠山吉宏 父ゴールドシップ、母ストークアンドレイ)
 母ストークアンドレイは函館2歳S(GIII)の勝ち馬で、ジャングルポケットのイトコにあたる。本馬はその初子。父ゴールドシップは現役時代、皐月賞(GI)と菊花賞(GI)の二冠を制したほか、有馬記念(GI)、宝塚記念(GI)2回、天皇賞・春(GI)など中長距離で華々しい実績を残した。現2歳世代が初年度産駒。109頭に種付けをして79頭が誕生し、78頭が血統登録されている。

 母方にクロフネを持つステイゴールド産駒、母方にSilver Hawkを持つステイゴールド産駒はそれぞれ成功しているので、ステイゴールドの息子ゴールドシップもこれらの血と好相性を示すことが期待できる。父がスタミナタイプだけに母が短い距離で実績を挙げたことも好感が持てる。芝向きの中距離タイプ。

●ミアマンテ(牝 美浦・木村哲也 父キングカメハメハ、母ミスエーニョ)
 ファンタジーS(GIII)を勝ったミスエルテ(父Frankel)、現1000万下ミカリーニョ(父ハーツクライ)、現3歳500万下ミディオーサ(父ディープインパクト)の半妹。母ミスエーニョはデビュタントS(米G1・AW7f)を勝った一流馬で、名種牡馬Scat Daddyと配合構成がよく似ている。2代母Madcap EscapadeはアシュランドS(米G1・ダ8.5f)の勝ち馬で、その半妹にDubai Escapade(06年バレリーナS-米G1)がいる。牝系は華やかで活力がある。

 母の父PulpitはA.P.Indy系で、米リーディングサイアーに3回輝いたTapitの父でもある。母方にPulpitを持つキングカメハメハ産駒はこれまで3頭出走しすべて勝ち上がっている。芝・ダート兼用のマイラー。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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