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G1オーアステークス、ブレイブスマッシュなど16頭が出走予定

  • 2019年02月07日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲オッズ9倍の4番人気に推されているブレイブスマッシュ(写真:Racingfotos Ltd)


(2月7日号 文=ポール・シムズ)

9日から6週間に渡り、「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」


 2019年最初の「ヴィクトリア競馬便り」は、9日(土)に行われる今年最初のG1オーアステークスに関する話題をお届け致します。

 ヴィクトリア州では、9日(土)から秋の競馬の祭典「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」がスタートする。フェスティヴァル開催初日に先立ち、8日の夜には、コーフィールド競馬場で「チャイニーズ・ニューイヤー・レース・ナイト」というイベントが行われる。

 ムーニー・ヴァレイ・レーシングクラブと、オーストラリアン・チャイニーズ・ジョッキークラブが共同で開催するこのイベントは今年で4回目を迎え、会場で振舞われる中華料理とともに、伝統的な中国舞踊や文化を楽しむために毎年数多くの競馬ファンが訪れる。

 6週間に渡り開催される「フェスティヴァル・オヴ・レーシング」には、9つのG1が組み込まれており、その総額は4000万豪ドルを超えるという豪華な祭典で、フェスティヴァル期間中は、最高クラスのグルメを味わいながらレースを観戦することができるだけでなく、ファミリー向けのエンターテインメントも多数行われ、家族でお楽しみいただけるフェスなのだ。

 9日(土)にコーフィールド競馬場で行われるG1オーアステークス(芝1400m)には、7頭のG1勝ち馬を含む16頭が出走を予定。そのうち12頭は、今年創設されたマイル戦における世界最高賞金のジ・オールスターマイル(3月16日、フレミントン競馬場)にもエントリーしている馬たちだ。

 シドニーを拠点とするクリス・リーズ厩舎へ転厩したブレイブスマッシュ(牡6)は、オッズ9倍の4番人気に推されている。関係者の狙いは、ここを勝ってジ・オールスターマイルに置いているとみられている。鞍上はマイケル・ウォーカー。

ビクトリア競馬便り

▲ここを勝ってジ・オールスターマイルに向かいたいブレイブスマッシュ(写真:Racingfotos Ltd)


 オーストラリアにおけるゴドルフィンの専属調教師ジェームズ・カミングス厩舎から、ケメンタリ(牡4)と、G1優勝実績を誇るベストオヴデイズ(牡5)の2頭が出走予定。ベストオヴデイズの鞍上は、昨年ハートネルに騎乗してオーアステークスを制したクレイグ・ウィリアムズ。

 巨大な調教施設を誇るリンジーパークのデイヴィッド・ヘイズ調教師とベン・ヘイズ調教師とともに共同名義で調教にあたっているトム・デイバーニッグ調教師から、G1勝ち馬レッドカークウォリアー(セン8)のほか、ジ・オールスターマイルにもエントリーを表明しているフィフティスターズ(牡4)と、重賞未勝利ながらここ3戦は4着、1着、2着と安定した成績を見せているソーシボン(セン5)の3頭が出走予定。

 また、オーアステークス初制覇を目指すクリス・ウォーラー厩舎からは、G1勝ち馬シレーラ(牝7)とダルジェント(牡4)の2頭(いずれも、ジ・オールスターマイルにエントリー済み)がラインナップ。

 レーシング・ヴィクトリアのレーシング・ゼネラルマネージャー、グレッグ・カーペンター氏は、「オーアステークスは大変豪華な顔ぶれが揃いました。オーストラリアにおけるトップクラスの馬たちが集結し、近年のオーアステークスで最もハイレベルなレースが予想され、まさにフェスティヴァル・オヴ・レーシングのキックオフ、そしてヴィクトリア州の秋の競馬の祭典の開幕にふさわしいエキサイティングなG1レースになると思います」と話している。

 オーアステークスは、オーストラリア時間午後4時50分発走予定。1925年に創設され長い歴史を持っているオーアステークスの詳細は、下記ウェブサイトをご覧ください。
https://cdn.racing.com/-/media/rv/2019-rv/news/files/festival-of-racing_2019_orr

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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