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【3日(日)東京】馬が激変! 福永祐一騎手が見せた道中のケア

  • 2019年02月07日(木) 18時01分
哲三の眼

▲福永祐一騎手が東京新聞杯後の最終レースで見せた技術をピックアップ (撮影:下野雄規)


今回取り上げるのは、久々の登場となる福永祐一騎手。悲願のダービージョッキーとなった後も、いちファンとしてその騎乗ぶりを追っていたという哲三氏。注目したのは、インディチャンプで制した東京新聞杯…ではなく、その後にトゥザヴィクトリーの仔・トゥザクラウンで圧勝した最終レースでした。自身も「改めて勉強になった」と語る福永騎手の技術とは?(構成:赤見千尋)

「僕にとっても改めて勉強になったレース」


 先週の(福永)祐一君は日曜日に3勝の固め打ち。結果もしっかり出していたし、乗れていましたね。メインの東京新聞杯は1番人気インディチャンプに騎乗して、間から鮮やかに差し抜けて勝利。もちろんこの騎乗も良かったのですが、さらに僕の好きな勝ち方だったのが最終レース。トゥザクラウンに騎乗して、2番手から後続を突き放す強い競馬を見せてくれました。

 なぜこのレースを取り上げるのかと言えば、僕にとっても改めて勉強になったレースだったから。トゥザクラウンは名牝トゥザヴィクトリーの子供でデビューの時からずっと注目して来ました。能力はあるのに、最後バテるわけではないけれど甘くなって競り負ける…、というレースが多かった印象です。

 でも今回は、スタートを決めて少し離れた2番手を追走、直線は後ろを5馬身突き放しての勝利でした。メンバー的に恵まれたのではないかという意見もあるかもしれませんが、そういうレースは今までにもありました。今回こんなに強い勝ち方が出来たのは、祐一君が作ったレースの形が要因なのではないかと思います。

■2月3日 東京12R(5番:トゥザクラウン)

 というのも、お母さんのトゥザヴィクトリー

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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