12頭中8頭が7歳以上のベテランホースという不思議な組み合わせ/アクアマリンS
追い込み馬にも馬群をさばくロスは少ない
このクラスのハンデ戦にしては珍しい12頭立て。そのうち7歳以上のベテランホースが実に「8頭」。若い5歳馬は2頭だけ。4歳馬は1頭もいない。不思議な組み合わせになった。
昨年が1分08秒3(33秒2−35秒1)
2017年が1分08秒5(33秒5−35秒0)
2016年が1分08秒7(34秒7−34秒0)
16年は中山にしてはめったにない前後半が逆のバランスになったが、それでも同じような時計だった。高速コンディションではない近年の中山で、この時期の芝1200mのこのクラスの推定勝ち時計は「1分08秒5」くらい。渋っても重馬場発表でなければ1分09秒0前後か。
昨年、3番人気のアッラサルーテ(53キロ)が、少しイン詰まりつつ1分08秒7の3着だった。今年も似たようなハンデで、同じような人気になりそうなので、このクラスでずっと善戦を続ける6歳牝馬アッラサルーテが能力基準になる。
このアッラサルーテと3走前に同じ中山1200mで対戦し、今回とまったく同じハンデ関係(54対55)で先着しているダイトウキョウから入りたい。そのときはダイトウキョウが1分07秒7(34秒3−33秒4)で4着。アッラサルーテは1分07秒8(33秒4−34秒4)の5着だった。
今回は珍しく落ち着いた12頭立て。追い込むダイトウキョウに馬群をさばくロスは少ないだろう。芝の重馬場で勝ち星のある馬は1頭もいない組み合わせだが、ダイトウキョウは芝1400m以下の稍重馬場で小差「3,2,4」着の星があり、レース経験の豊富な7歳馬、少々の渋馬場は苦にしないと思える。
楽な単騎逃げに持ち込めそうなショウナンアエラ、南総特別4着の内容がいいニシオボヌール、そして崩れないアッラサルーテが強敵。成績は上がらないが、エメラルエナジー(津村騎手にチェンジ)の動きがいい。