前回2月17日のWIN5は5万7540円の低額配当決着。優勝馬5頭のうち3頭が単勝オッズ3倍未満、もっとも人気薄だった小倉大賞典(小倉11R)のスティッフェリオですら単勝オッズ6.0倍(3番人気)と、堅い決着が続きました。

　この結果を見て「上位人気馬同士の組み合わせなのに575.4倍もつくのか」「上手く工夫すれば人気サイドのWIN5も儲かるんじゃないだろうか」などと考えたプレイヤーもいそうですが、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約10万円で、実際の配当はその半分ちょっと。とても妙味ある決着とは言えません。総組み合わせ数が極端に多い分、WIN5は上位人気馬ばかりの組番に支持が集中してしまいがち。意識的にこういった決着を狙うべきではないでしょう。

　明日2月24日のWIN5は総出走頭数が65頭、総組み合わせ数が26万6112通り(土曜16時現在)。1レース目のすみれS(阪神10R)が6頭立て、4レース目の阪急杯(阪神11R)が18頭立てと、各レースの出走頭数に大きな差があります。

◆阪急杯は距離適性とキャリアがカギ

　1レース目は3歳オープンのすみれS(阪神10R)。実績上位のアドマイヤジャスタが断然の支持を集めそうです。

　2レース目は4歳以上1600万下のブラッドストーンS(中山10R)。人気の中心は前走で2着となったスビールアスール、レイダーあたりでしょう。

　3レース目は4歳以上1600万下の下関S(小倉11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

　4レース目は4歳以上GIIIの阪急杯(阪神11R)。土曜16時の時点ではダイアナヘイロー、ミスターメロディ、レッツゴードンキ、ロジクライあたりが上位人気グループを形成していました。

　5レース目は4歳以上GIIの中山記念(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとディアドラの人気がやや抜けており、ウインブライト、エポカドーロ、ステルヴィオ、スワーヴリチャードが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年02月24日版]

1位 阪神11R 16.ミスターメロディ
2位 阪神10R 4.アドマイヤジャスタ
3位 中山11R 1.ウインブライト
4位 中山10R 15.レイダー
5位 小倉11R 8.ミトノレインボー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 7.コーディエライト
7位 小倉11R 2.デンコウケンジャ
8位 中山10R 16.ルッジェーロ
9位 中山11R 7.ステルヴィオ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神10R 6.サトノルークス
11位 阪神11R 14.ダイアナヘイロー
12位 小倉11R 6.ブライティアレディ
13位 中山10R 3.スビールアスール
14位 中山11R 3.ラッキーライラック
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神10R 3.キスラー
16位 阪神11R 11.ロードクエスト
17位 小倉11R 3.ファミーユボヌール
18位 小倉11R 1.メイショウカリン
19位 中山10R 1.ロードエース
20位 中山10R 14.オーヴァーライト
21位 中山10R 7.ジャスパープリンス
22位 中山11R 10.スワーヴリチャード
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山11R 9.エポカドーロ
24位 阪神10R 5.ルタンブル
25位 阪神11R 1.レッツゴードンキ
26位 阪神11R 18.エントシャイデン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

　5レース目の中山記念(中山11R)は臨戦過程がポイント。「前走の距離が2000m超だった馬」は2014年以降[2-0-1-20]とあまり信頼できません。また「出走数が18戦以上だった馬」は2014年以降[0-0-2-30]、「“前年以降、かつJRA、かつ2000m以下、かつGIのレース”において12着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-2-0-25]。キャリアが比較的浅い馬、前年にビッグレースを使っている馬が優勢です。今年のメンバー構成なら、ウインブライト、ステルヴィオあたりを重視すべきでしょう。

　4レース目の阪急杯(阪神11R)は距離適性の高い実績馬に注目したい一戦。「“JRA、かつ1400m、かつGIIのレース”において4着以内となった経験のない馬」は2014年以降[1-1-2-44]と苦戦していました。また「“JRA、かつ1400m、かつGIIのレース”において優勝経験がない、かつ出走数が21戦以上だった馬」は2014年以降[0-0-1-41]。こちらもキャリアが豊富過ぎる馬は評価を下げるべきだと思います。注目はミスターメロディ。前走が好内容でしたし、特に不安要素が見当たりません。