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【阪神大賞典】“遅れてきた大物”シャケトラ 復活Vからいざ頂点へ

  • 2019年03月10日(日) 18時01分
ノンフィクション

▲シャケトラを担当する上村典久調教助手(左)と辻野泰之調教助手(右)


1年1カ月ぶりのレースながら、AJCCを優勝したシャケトラ。病気のため戸崎圭太騎手から乗り替わりとなった石橋脩騎手は怪我からの復帰明け重賞初制覇、角居勝彦厩舎も再始動後の初勝利と様々な復活が重なった勝利となりました。デビュー前の追い切りから高い能力の片鱗を見せていたシャケトラは、馬房では「偉そうにしている(笑)」といいます。そんな愛すべきキャラクターの素顔とこれからについて角居厩舎の辻野泰之調教助手に伺いました。

(取材・構成:大恵陽子)

あの時は走ることに嫌気が差していたのかも…


――前走のAJCCは長期休養明けでの勝利、おめでとうございます。デビューは3歳の6月でしたが、どこか弱い面があったのでしょうか?

辻野 2歳の時に函館に入って、ゲート試験に受かっていたんですが、2度骨折があってデビューが遅れてしまったんです。函館にいた時から追い切りの動きも良かったので、「間違いなく走るだろう」とみんな言っていたんですけど、そういう事情でちょっと遅れてしまいました。

――デビューこそ遅れましたが、経験馬相手にデビュー勝ちを収めましたね。

辻野 勝てるだろうなって感じはありました。未勝利でウロウロするような馬じゃないって感触はありましたしね。

――次走も昇級初戦ながら3着でした。

辻野 実はその時、ソエが出ていたんです。恐らく、骨がちょっと弱いところがあるんでしょうね。去年も骨折で棒に振っていますから。

――ソエというと、2歳や3歳春に出るイメージでしたが、シャケトラのように3歳夏以降に出る馬もいるんですね。

辻野 馬によって違いますし、古馬になってからも硬い馬場を走った後だと

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