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猛烈なピッチの末、決着は桜の舞台へ…/丹下日出夫のPOG手帖

  • 2019年03月11日(月) 20時01分
クラシックホースを探せ!

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『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全3歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今週は計8レースと盛りだくさん! 重賞としては9年ぶり同着となったフィリーズレビューや「見ていて楽しい、かなり飛ぶ」と丹下氏太鼓判のカナロア産駒、ダービー上位を意識させるレースラップの未勝利戦などなど、バラエティに富んだ内容でお届けします。(※評価はS〜Eの6段階)

ノーワン(牝・ハーツクライ×プレイガール)&プールヴィル(牝・Le Havre×ケンホープ)


■10日(日):阪神11R・フィリーズレビュー(GII)/芝1400m/1分22秒0

 9レースのころから、雨粒が目に見えるようになった。メインは稍重、テンの2F目に10秒8を計測。前半1000mは58秒5で展開、残り3F標識から11秒7-11秒3と猛烈にピッチが上がり、終い1Fは12秒2を要した(3Fは35秒2)。

 結果は内からノーワン、外強襲のプールヴィルが1着同着。1分22秒0というタイムは、馬場差を考えれば近年のフィリーズレビューとしてはランクが高い。7Fという距離を前提とすれば評価できる。ただ、1F延長のマイル――桜花賞につながるかどうかは微妙。

 勝ち馬・前者ノーワンの母プレイガールの祖母はサンプリンセス、近親名にフサイチコンコルド、アンライバルドなどが連なる大物食い。

 プールヴィルは、暮れの阪神JFで、1400m近辺で顔をのぞかせ、見せ場は作っていた。418キロで造った今回がピークだろうか。ただし7Fまでなら将来も楽しめる。

 父はフランスで、今を時めくルアーヴル。距離はマイルまでだが、日本の瞬発力決着に適した姿形の仔が多く、生産者の社台Fは、ルアーヴル産駒の超大物アヴニールセルダン、ラクソニエールが繁殖牝馬としてスタンバっている。【評価C/適性・芝1400m】

ルガールカルム(牝・ロードカナロア×サンデースマイルII)


■10日(日):中山11R・アネモネS(L)/芝1600m/1分34秒4

 9月の中山・芝マイルの新馬戦のレース上りは11秒9-11秒4-11秒3(34秒6)、対する自身の上りは33秒8。直線でフォームが定まり、スイッチが入るや、

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