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【無料】弥生賞は波乱の結果に。こちらのトライアルも不穏な空気が……!?/スプリングS

  • 2019年03月14日(木) 19時00分
 こんにちは、むねひろ よしたかです。

 3月から新人騎手・調教師がデビューしましたが、斎藤新騎手は既に3勝を挙げるスタートダッシュを見せています。まだまだ始まったばかり。少しのことがキッカケとなって活躍する騎手はまだまだ出てくるでしょう。3キロという減量は大きな材料。穴馬券を狙う身としては、斤量差というのは人気馬の間隙を突く大きなファクターです。定量戦・別定戦よりも、ハンデ戦の方が荒れるというのが事実。大いに生かしてもらいたいと思います。

 また女性騎手ルールとして、藤田菜七子騎手は平場戦では100勝を挙げるまでは3キロ減、それ以降も永久に2キロ減という恩恵が与えられます。フェブラリーSのコパノキッキングで存在感を改めて示した同騎手。技術を付けているのは明白です。目が離せない騎手の一人と既になっています。

 そして調教師では、上村調教師・石坂公調教師が1勝ずつ挙げています。

 デビュー4年目の坂井瑠星騎手が、先週のフィリーズレビューをノーワンで初重賞勝利。オーストラリアでの武者修行の成果はもっと出て良いのに……と感じていましたが、それだけにこの好結果は喜ばしいものだと感じます。なお、私と同じ「京都大学競馬研究会」出身者であるマイケル・タバート氏が設立したニューワールドレーシングにとっても嬉しい初重賞勝利となりました。

◆スプリングS

ターゲット馬→クリノガウディー

(c)netkeiba.com


 前走の朝日杯フューチュリティーSで9番人気ながら『2』着と健闘。勝ち馬のアドマイヤマーズには0.3秒差を付けられましたが、断然人気のグランアレグリアに先着し、ここにも出走してくるファンタジストには0.3秒差を付けています。新馬戦は千八で勝っていますが、直線で失速した2走前の東京スポーツ杯2歳Sの内容から、距離が千六に短縮したことが良かったと映りました。それだけに、再度千八に延びることが今回の課題となります。

 しかし、『7』着に終わっているとはいえ着差は0.5秒。『道中で力んでチグハグなレースになってしまった。ムキになってしまうところがあるので、いかに折り合えるかが鍵になる』と陣営はコメントしているように、スムーズに運べればこなせて良いでしょう。また、中間の坂路では好時計が出ているとはいえ、捻挫の影響があってレース間隔が開いたことは懸念材料ではあります。中山コースは今回が初めてとなりますが、重い芝は前走でこなしましたし、直線が短い中山コースに替わることは脚質的にプラスに働いていいでしょう。問題ありません。

ターゲット馬→ファンタジスト

(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 デビューからの新馬戦→小倉2歳Sの連勝は同じ千二の距離でのものでしたが、新馬戦のテン35.1秒から一転して速い流れになっても全くスピード負けせず。小倉2歳Sがテン33.4秒と1.7秒も開きがあることからもそれは分かります。そして、迎えた前々走の京王杯2歳Sが驚きのレース内容。自身が刻んだテンは何と38.4秒。小倉2歳Sと実に5.0秒(レースラップでは4.6秒)もの違いがありながら、それに即座に対応してピタリと折り合いました。単に1ハロンの距離延長を克服しただけではありません。キャリアを積んだ馬でも、ここまでの流れの違いに対応するのは容易ではありません。そのセンスの良さは素晴らしいものと言えます。

 ただ、更に1ハロン延びた前走の朝日杯フューチュリティーSでは0.6秒差・『4』着と後退。陣営は上位勢との道中のコース取りの差を敗因として挙げ、外枠が響いたと言及していますが、距離が延びたことでパフォーマンスレベルが下がったと考えるのが妥当でしょう。また、重い芝もマイナス材料として働いた可能性もあります。今回は更に1ハロン距離が延長し千八に。これが大きな課題となります。

ターゲット馬→ロジャーバローズ

(c)netkeiba.com


 これまで二千ばかりを3戦。新馬戦を勝った後の紫菊賞では0.2秒差・『2』着に敗れましたが、勝ち馬のアドマイヤジャスタはGIのホープフルSで『2』着。続くすみれSで断然人気ながら『2』着とアッサリ敗れてしまった結果から、ホープフルSは勝ったサートゥルナーリア以外の馬のレベルには疑問が残りますが、一応の評価には値します。前走の福寿草特別は3ヶ月のレース間隔が開いていて+16キロの馬体増で成長を見せながらの勝利。これは価値があります。

『紫菊賞は、中間の調整過程でトモの嵌りに物足りなさを感じていた。その点で、前走は良くなったという感触があった』という陣営のコメントもありました。レース後に挫跖がありましたが、『2月24日のすみれSなど他に選択肢はあったが、ジックリ待った』と言っているのですから心配ないでしょう。長めの距離を使ってきただけに、今回の千八ではスタミナ面で優位に立てます。これまでの3戦の自身の上がりタイムが35.8・35.9・35.6秒と平凡なことから重い芝で小回りのコース形態は好感が持てます。あとは、相手関係と初めての経験となる直線の急坂をこなせるかどうかです。

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日本屈指の理論派で、高配当馬券に注目する“競馬穴リスト”。馬場レベルを基本とする『激走レンジ<range>』を駆使するのは既に有名だが、『馬券の買い方』についてもこれまで世になかったメカニズムを発表し、第一人者となる。グリーンチャンネル『KEIBAコンシェルジュ』でも活躍中。主な著書に『同じ予想でプラスになる人、ならない人』など。
公式ホームページ名は『ムネヒロネット』。

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