スマートフォン版へ

【高松宮記念】親子で短距離界席巻へ ロードカナロア&ダノンスマッシュを管理してきた安田隆行調教師

  • 2019年03月17日(日) 18時01分
GIドキュメント

▲父と同じ軌跡でスプリントGIに初出走するダノンスマッシュ 安田隆行調教師の手ごたえは…


1200mに照準を絞って連対率100%。京阪杯、シルクロードSと重賞連勝中のダノンスマッシュが高松宮記念でGI初制覇を狙います。父はロードカナロア。親子ともに管理する安田隆行調教師は「現時点での完成度はダノンスマッシュの方が上」だと話します。とはいえ、父はあの偉大過ぎる馬。父を知る指揮官はダノンスマッシュにどんな印象を抱いているのでしょうか。

(取材・構成:大恵陽子)


デビュー前から「いずれは短距離を使うんだろうな」と


――ロードカナロアは2歳12月でのデビューだったのに対し、ダノンスマッシュは2歳秋にデビューしました。デビュー時点での成長度の差はどのように感じられましたか?

安田 カナロアは体質が弱くて夏前に入厩したんですが、一度牧場に出したんですよね。ダノンスマッシュはお父さんよりも完成度が高かったです。ただ、デビューの時はゲートでそわそわしたり、その後もやんちゃなところがあって出遅れもありました。一番痛かったのは朝日杯FS。その次のファルコンSもあまり良くなかったので、ゲート練習で“縛り”をしてグッと1回躾けたら、それに対してすごく反応して、ゲートが大人しくなりました。そういう点では学習能力がすごく高いですね。

――集中的なゲート練習の効果があってNHKマイルCでは好スタートを決めたんですね。その後、3歳夏からは1200mに矛先が向けられました。

安田 デビュー前から「いずれ距離は短くなるんだろうな」と思っていました。体型的にもちょっと胴が詰まっていますし、気性的にも前向きさがありました。ただ、それがどのタイミングでなるか分かりませんでした。厩舎会議で「1200mで行こう」と決めて、7月の函館で初めて1200mを使いました。スプリント戦を使うからといって調教は基本的に変えてはいないんですが、強い内容で勝ってくれて、「やっぱり1200mだったな」と改めて認識しました。

GIドキュメント

▲体型・気性的にも早い段階から短距離の素質を見せていたダノンスマッシュ


――次のキーンランドCは逃げ粘った

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

有名予想家・ライターによるGIスペシャルコラムや、有力馬密着レポート、1週前からの調教レポートなど、GIレースの攻略情報をどこよりも詳しく、より濃密にお届けします。公開はプレミアムサービス限定となります。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング