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スプリングSで父サンデー系の取捨は「スピード指向」の血統と戦歴

  • 2019年03月15日(金) 19時00分

父か母が短距離適性高い血統か、米国指向の血統が走りやすい


 スプリングSは血統も戦歴もスピード指向。父か母が短距離適性高い血統か、米国指向の血統が走りやすいレース。

 父サンデーサイレンス系の場合は、1600m以下実績に優れるPサンデー系。もしくは米国指向か短距離指向の高い母馬との配合馬が走りやすい傾向。昨年も2着エポカドーロ、6番人気3着マイネルファンロンは、ともに母父が米国型。

 2017年以前に当レースで馬券になったサンデー系のマウントロブソン、リアルスティール、ダノンプラチナ、アウトライアーズはいずれも母父が米国型。

 ウインブライトの母父アドマイヤコジーンは芝1200mG1勝ち馬を複数出している種牡馬。母系にミスプロ系。

 2016年はPサンデー系のマツリダゴッホ産駒が2、3着。過去に当レースを勝ったロサギガンティアもPサンデー系。

 血統同様、戦歴もスピード指向。中距離ばかりを使ってきた馬よりは「短めの距離」の実績、経験を持つ馬が有利。

 過去5年の3番人気以内になっていた馬は「1600m以下」に出走したことがあった馬は複勝率88%、複勝回収率118%。逆に1600m以下経験がなかった馬は7頭。馬券になったのは2015年のリアルスティールのみ。

 ゲバラは父がディープインパクト。母は1400m以下で4勝。同馬は2走前に芝1600mを勝利。同牝系で同じディープ産駒のサトノルパンも芝1200m重賞を勝ったように、スピード指向が強い牝系。2走前にあたるデビュー戦では1600mを経験して勝利。

 ヒシイグアスは母父米国型のバーンスタイン。同種牡馬の産駒に中山のマイルG1を勝ったゴスホークケン。中山芝のスピードが問われるレース。若駒限定の完成度が問われるレースは得意な種牡馬。同馬は堀厩舎の管理馬。当レースを勝ったマウントロブソンもサンデー系と米国型の配合馬で堀厩舎の管理馬。

 ディキシーナイトは父がPサンデー系のダイワメジャー。同配合の兄ダローネガは1800mのOP特別で2勝。1800m重賞でも3着の実績を持つ1800m巧者。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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