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【無料】過去の連勝馬は成績いかに?/高松宮記念

  • 2019年03月19日(火) 12時00分

人気の2頭をどう絡めた展開にするか


 今週の高松宮記念ではダノンスマッシュ、モズスーパーフレアが人気になりそうだ。両馬はともに前走・前々走を連勝している。「連勝馬対決」である。そこで今回は、過去に連勝から高松宮記念に臨んだ馬がどの程度いてどんな成績をあげているのか、調べてみた。

 高松宮記念がGIに昇格した1996年以降、出走してきた馬はのべ401頭。カク外・カク地を除くと395頭だ。

 そのうち、前走でJRAのオープン特別・重賞を勝ってきた馬は64頭。それらの馬の高松宮記念における成績は[9-9-6-40]。年に2〜3頭存在するのが相場で、たいていの年はこの中から1頭は馬券に絡む馬が出る。複数いて1頭も馬券に絡まなかったのは過去5回で、うち3回は2000年以前。

 それ以降は03年と15年にあるが、これまでの結果からすると、「前走1着」の2頭をともに切ってしまうような買い目はリスクが高い。

 話を本題の連勝馬に戻すが、前述の64頭のうち、さらにその前走もオープン特別・重賞を勝っていた馬が何頭いるかというと、15頭。それらの馬が高松宮記念であげた成績は[3-3-3-6]。さすがというか60%が馬券に絡んでいて回収率も単91%・複96%と悪くないのだが、意外と勝ち切れていないという気もする。

 該当馬が複数いたケースは過去2回。05年はプレシャスカフェとメイショウボーラーで、3着と16着。08年はファイングレインとローレルゲレイロで1着と4着だった。

 こうしてみると、今回も人気2頭を尊重しつつ、その2頭以外の1着付けから2頭を絡めたフォーメーションを展開するとか、2頭のいずれか片方が崩れることを期待して該当2頭→その他の馬→その他の馬といった3連複フォーメーションを組むといった工夫もできそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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