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ヴィクトワールピサ産駒の牝馬(津田照之)

  • 2019年03月19日(火) 18時00分

活躍が目立つのは父と瓜二つな大型馬


 現3歳世代におけるヴィクトワールピサ産駒の戦績を見ていると、「牝馬」、中でも「大型牝馬」の活躍が目立つ。

 代表的なのは先日のフラワーカップで2着したエールヴォア(栗東・橋口厩舎)。500キロを超える大型馬で、馬体の造りだけを見ていると牡馬と見間違うほど。加えて、フットワークも雄大で、広いコース、長い距離をゆったりと走らせた方がいいタイプ。

 その点を踏まえれば、狙いは桜花賞(出走するかどうかは未定)ではなく、間違いなくオークス。切れるという感じではなく、長くいい脚を使う馬だけに、府中の2400メートルはベストな舞台と言えそう。穴として狙ってみたい。

 そしてそのエールヴォアに負けず劣らずの素質を秘めるのが、先日の未勝利戦で初出走ながら、既走馬相手に勝利したクードメイトル(栗東・高野厩舎)。

 こちらはさらに馬体が大きく、デビュー戦の体重は何と538キロ。はち切れんばかりの体付きはひときわ目を引く。加えて、姉は未完の大器と呼ばれたファンディーナで、デビューから3連勝でフラワーカップを制したのは記憶に新しい。

 血統的にも魅力の一頭だが、姉と同様、追って伸びるというイメージはないので、距離面の限界はある感じも…。よって2000メートルまでが勝負だろう。となると、必然的に狙いは秋になってくる。長い目で見守っていきたい。

 そして近走の戦績はひと息だが、デビューから2連勝をマークしたレッドアネモス(栗東・友道厩舎)も牝馬にしては大柄で470キロ台。サフラン賞ではコントラチェックに勝利しているのだから、気性面さえ成長すれば化ける可能性は十分にある。

 この3頭の活躍を見て思い出すのが、以前、ヴィクトワールピサが引退した年に聞いた徳武英介さん(社台スタリオンステーション)の言葉。

「ヴィクトワールピサはサンデーサイレンスの血を引く馬の中では、馬体の造り、競走成績を含め、『完成形』のような位置づけの馬。だから、もう、サンデーの血で走ると言うよりは、ヴィクトワールピサに瓜二つのような馬の方が走ると思う」

 ヴィクトワールピサと言えば500キロを超す大型馬で、フットワークも大きかった馬。それだけに切れというよりも、持久力の方が勝っていた。その点を踏まえれば、エールヴォアもクードメイトルもよく似た雰囲気を持っているのは確か。

 現在は社台スタリオンステーションを離れブリーダーズスタリオンステーションにけい養されているが、「瓜二つの馬」の活躍は馬券を買う上でもひとつのヒントになりそう。

 ちなみに…ここまで書くと、大型しか走っていないような感じだが、エルフィンSを制したアクアミラビリスは410〜420キロ程度。小柄でも走る馬はいるので、注意は必要だろう。

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