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高速タイム決着の場合は上がりも要求される高松宮記念

  • 2019年03月22日(金) 19時00分

走破時計が1分7秒台に突入すると父サンデーサイレンス系の成績が上がる


 過去2年の高松宮記念は1、2着はいずれも父系が大系統ミスタープロスペクター系。勝ち馬はフォーティナイナー系のアドマイヤムーン産駒。

 勝ち時計は1分8秒後半。勝ち馬が計時した上がりタイムは34秒5。

 今年も同じような走破時計で決まるのであれば、ミスプロ系の中でも1200適性の高いタイプを狙いたいところ。ですが、乾いた馬場で行われた場合は1分7秒台で決着する可能性も十分。

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 中京芝1200mは走破時計が1分7秒台に突入すると父サンデーサイレンス系の成績が上がり、父ミスプロ系の成績が下がる傾向も。

 2016年以降の中京芝1200mは、勝ち馬の走破時計が1分6-7秒台だったケースは11回。連対馬22頭のうち11頭は父がサンデーサイレンス系。勝率7%。複勝率は19%。

 一方で父ミスプロ系は連対馬は3頭。勝率2%。複勝率9%。

 1分6秒7で決着した3年前の高松宮記念は1着はナスルーラ系、2着はサンデー系、3着は米国型ノーザンダンサー系。1-5着の上がりタイムはすべて33秒台。

 中京芝1200mは走破タイムが早くなると、早い上がりタイムへの適応力も問われるため、早い上がり勝負への適応力が高い血統馬が走りやすくなるため、サンデー系が走りやすくなるのです。

 サンデー系ではアレスバローズがディープインパクト産駒。1分6秒台だった16年の当レースの2着馬ミッキーアイルもディープ産駒。アレスバローズ自身も1分7秒で同コース重賞を優勝。

 デアレガーロも父サンデー系で母父が米国型。ヒルノデイバロー、ジョーカプチーノ、アンシェルブルー、アーバニティーなどマンハッタンカフェは芝1200m重賞の場合33秒台の早い上がりが要求される馬場、レースパターンが得意。

 とはいえ、ダノンスマッシュの父ロードカナロアはミスプロ系ながらも、33秒台の上がり勝負で実績を残す馬。カナロアの現役時代も芝1200mのG1を33秒台の上がりで何度も優勝。母父ハードスパンは早いタイプのダンチヒ系。JRAの芝1200、1400のレコードはいずれもダンチヒ産駒で高速決着は得意。

 ミスターメロディの父スキャットダディは世界の名血。産駒にはアメリカ三冠馬ジャスティファイはもちろん、芝1000mのG1キングズスタンドS勝ち馬レディオーレリアも。

 直線で10秒台のトップスピードが要求される上がり勝負は厳しいですが、11秒前半を3ハロン持続することで33秒台を出せばいいレースは得意。

 高速高松宮記念は、11秒台を持続して33秒でまとめられればいいレース。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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