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【高松宮記念】進化し続ける福永騎手から目が離せない! 自分とパートナーを信じた会心の騎乗

  • 2019年03月28日(木) 18時01分
哲三の眼

▲福永祐一騎手はこれで高松宮記念3勝目(c)netkeiba.com


ミスターメロディとのコンビで高松宮記念を制した福永祐一騎手。前走不利があっての敗戦も、レース後には今回に向け珍しく強気の発言がありました。そんな自信の現れには、本番1ヶ月前からパートナーの実力を信じ、レース展開まで予測していた長年の勘が冴えわたっていたのかもしれません。今年で24年目を迎え、ベテランの域に到達している福永騎手でも、騎乗スタイルは今なお変化し続けているというのは哲三氏。あくまでもレースでは冷静でいつつ、競馬に対して情熱を持つという”ならでは”が見えた騎乗を解説します。(構成:赤見千尋)

1ヶ月前から垣間見せていた自信 読み通りの展開で仕留めたチャンス


■3月24日 中京11R(3番:ミスターメロディ)

 高松宮記念は3番人気だったミスターメロディが初のGI制覇。騎乗した(福永)祐一君の読み通りの展開になったと思うし、そこを逃さず勝ち切った会心のレースだったのではないでしょうか。

 前走の阪急杯は大外枠の上、不利もありながらの7着。レース後のコメントでは珍しく強い表現を使っていて、阪急杯だけでなくその後の高松宮記念に懸ける想いも強かったのではないかと。そこからの今回のGI勝利ですから、より喜びも大きかったと思います。

哲三の眼

▲前走は不利がありつつの敗戦 喜びもひときわ大きかったのでは(c)netkeiba.com


 今回は行く馬は行って抑える馬は抑えるという流れで、セイウンコウセイも前へ行っていた。セイウンコウセイは勝った一昨年もそうでしたが、中京の場合、4コーナーラチ沿いをべったり付けて回るというタイプではないので、今回も祐一君には「内が開く」という読みがあったのではないでしょうか。

 勝負所に関しては、調教での手ごたえもあっただろうし、

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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