▲3月9日にはJRA通算700勝を達成した三浦皇成騎手(撮影:下野雄規)
2019年開幕から順調に勝ち星を重ね、関東リーディング上位につける三浦皇成騎手(29)。鮮烈なデビューを飾ったルーキーイヤーに始まり、2016年は騎手生命に関わる大怪我を負うなど、これまで紆余曲折があったが、デビュー12年目にして再び輝きを放っている。目下の充実ぶりの秘密、そして初GIタイトルの期待がかかる桜花賞=ルガールカルムについて話を聞いた。
(取材・文=東京スポーツ・藤井真俊)
いい下準備が出来れば、敗戦の捉え方も前向きに
――今年は24勝を挙げて、関東リーディング2位(3月24日現在)。好調ですね。
三浦 ありがとうございます。月並みな言い方になりますけど、チャンスを下さる関係者の皆さん、そして馬たちのおかげです。
――今年の三浦騎手を見ていて思うのは、とにかく調教にたくさん乗っているな、と。先日は1日に9頭騎乗したと聞きました。体力的な部分はもちろん、調教時間の調整がききやすい夏の北海道と違って、各厩舎が同じようなパターンで動くトレセンでは、番組を組むことすら難しいと思うのですが…。
三浦 そこは厩舎の方々にお願いをして、調整して頂いています。言われてみると確かに、最近はたくさん乗っていますね。以前は厩舎からオーダーがあって、それに応じて調教に乗ることが多かったのですが、今は自分から志願することが多いので。
――どうしてでしょう?
三浦 やはりメリットが大きいですよ。調教師やスタッフと、事前にコミュニケーションを取ることもできますから。こういうスタンスで