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前走4着以下にはかなり厳しい桜花賞

  • 2019年04月02日(火) 12時00分

巻き返しを狙える馬の条件とは?


 桜花賞は前走を好走してこないとなかなか厳しいレース。過去10年で見ると、前走1〜3着馬だった馬は[9-8-7-85]、4着以下だった馬は[1-2-3-63]。前走着順の良いグループと悪いグループだから前者が勝るのは当然だが、後者から馬券に絡んだ馬は10年で6頭。2年に1回よりやや多い程度だ。

 そして。この6頭には共通項がある。

15年2着クルミナル(前走チューリップ賞11着)
→2走前にエルフィンS勝ち

15年3着コンテッサトゥーレ(前走チューリップ賞6着)
→2走前に紅梅S勝ち

13年2着レッドオーヴァル(前走チューリップ賞7着)
→2走前に紅梅S勝ち

13年3着プリンセスジャック(前走チューリップ賞8着)
→4走前にききょうS勝ち

12年1着ジェンティルドンナ(前走チューリップ賞4着)
→2走前にシンザン記念勝ち

09年3着ジェルミナル(前走チューリップ賞5着)
→2走前にフェアリーS勝ち

 4着以下だったレースはすべてチューリップ賞。そして過去に芝1400m以上のオープン勝ちがあった。それもプリンセスジャック以外の5頭はチューリップ賞の前走がオープン勝ちだった。

 これに照らすと、今年のチューリップ賞4着以下で権利があるのはシェーングランツ。ただ2走前でなく3走前がアルテミスS1着なので、やや弱い。△くらいで2,3着された場合に対処するのが妥当か。

 チューリップ賞以外を経由してきた馬ではメイショウケイメイが紅梅S1着→フィリーズレビュー5着だが、チューリップ賞経由でないうえに1600m好走歴がない。アウィルアウェイもフィリーズレビュー経由のうえにオープン勝ちは3走前のことになる。

 そもそも今年は前走1〜3着に該当する馬が多い。4着以下から来た馬に△や▲を使わず、好走組だけで馬券を組み立てたほうがよい年だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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