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先週の競馬、そして今週

  • 2019年04月05日(金) 12時00分

体付きがまるで別馬で伸びしろを感じる一頭


 2週続けて、レース後に呟くみんなの言葉が一緒、

「枠、枠で考えるべきだった」と。

 確かに高松宮記念も大阪杯も、内を通った馬たちの上位決着。

 当日、ゲート裏に立ってみると、内の芝がない状態。よって前日の雨の水分が内側から蒸発する状況だったのでしょう。

 こうなると枠順が占める勝利の割合は高くなりますね。

 とは言え今週末の桜花賞は、まだまだ繊細なハートの3歳女の仔たち。ゴチャゴチャする内でリズムを崩したくない馬もいそうですし、直線も長い外回り。どう判断していいのか?悩みますね。

 さて栗東から状態の良さというか、変わり身を感じたのはビーチサンバ。

 この馬を担当するのは、過去にウイニングチケットを手掛けた島助手とあって、馬の成長を見極めながら逆算した馬作りをされる方。

 それだけにノビシロという意味では1番感じます。

 写真や映像をご覧になった方ならば感じたと思うのですが、体付きがまるで別馬。

 体重は変わらないようですが、これは前回が雪の影響で土曜日から日曜日競馬に。それゆえ調教はせずに2日曳き運動となったことが影響したよう。

「だから当日、変わらなくても中身が違うよ。しかも今は制御もできるようになっているし、冬毛も抜けてきた。ムチャクチャ具合は良い」と島さん。

 あと気にかけるべき点は、当日のテンションとのこと。そのテンションですが、パドックではなく返し馬を終えたポケットからゲート裏までの状態。とは言え、その点も島さん自身が迎えにいくとのことですので、ビーチサンバも心強いように感じます。

 あともう1頭、変わり身を感じたのがグランアレグリア。

 朝日杯の時の追いきりとは違い、折り合い面がスムーズになっていますし、その分、手綱をゆるめた時のフットワークに弾みもあり好ケハイ。よって前回のようなことはない気がしており、魅力的。でも当日になってみないと分からないのが女の仔…。ギリギリまで悩みそうです。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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