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【皐月賞】メイショウテンゲン、母メイショウベルーガの思いを背負って…池添兼雄調教師インタビュー

  • 2019年04月07日(日) 18時01分
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▲メイショウテンゲンと、母メイショウベルーガも管理した池添兼雄調教師


8年前の天皇賞・秋の4コーナーで1頭の芦毛の牝馬が競走を中止しました。日経新春杯や京都大賞典などで牡馬相手に優勝し、GI制覇へあと一歩まで迫っていたメイショウベルーガ。鞍上の池添謙一騎手は目を腫らしながら検量室に戻ってきたといいます。右前繋靭帯不全断裂ですぐに引退し、生まれ故郷の北海道・三嶋牧場で母となりました。そしてディープインパクトを父に迎え、2016年に生を受けた三男・メイショウテンゲンが今年、弥生賞を制覇して皐月賞に挑みます。

メイショウベルーガの競走中止・引退は悲しい出来事ではありましたが、だからこそメイショウテンゲンへ血が繋がったとも言えます。親子を管理する池添兼雄調教師が胸の内を明かしてくださいました。

(取材・文:大恵陽子)

「3歳秋以降かなと思っていた」嬉しい予想外の成長


 春雨により重馬場で行われた弥生賞。中団後方に位置取ったメイショウテンゲンは残り800m手前から徐々に進出を開始し、直線の急坂を上りきった所で先頭に躍り出て優勝した。

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▲8番人気という低評価を覆す見事な勝ちっぷり(撮影:下野雄規)


「雨も味方してくれたかもしれませんが、勝てて嬉しかったですね」

 と池添兼雄調教師は振り返った。

「デビューしてから初勝利までに少し時間がかかりましたが、4戦目で勝ってからは大きいところを使ってきました。でも、前走のきさらぎ賞(5着)が全力で走っていないみたいだったので、弥生賞を使うことにしたんです」

 2歳10月のデビュー戦は直線で末脚を伸ばすも、ワールドプレミアにクビ差届かず2着。その後も2着、3着と安定して上位争いを繰り広げ、昨年最後の開催日となった12月28日、阪神芝1800mで初勝利を手にしたのだった。

実は、本格化してさらに活躍が期待できるのは「3歳秋くらいからかなと思っていました」と池添師は話す。

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