昨年から4月に移行し馬齢戦となった阪神外マイルの3歳重賞。過去5年の勝ち馬のうち、ペルシアンナイト(父ハービンジャー、母母父ヌレイエフ)、ヤングマンパワー(父スニッツェル、母母父ヌレイエフ)、ミッキーアイル(母父ロックオブジブラルタル、母母父ヌレイエフ)の3頭はデインヒルとヌレイエフの血を併せ持つ点が共通する。欧州パワーマイラー血脈が強いレースなのだ。今回取り上げた馬の中ではミッキーブリランテがデインヒルとヌレイエフの血を併せ持つ。(解説:望田潤)
ヴァルディゼールゴットフリートやマデイラ、インサイドザパークのイトコ。セックスアピールにさかのぼる名牝系で、トライマイベスト≒ロシアンバレットの3/4同血クロス5×3を持ち、そして母父ハーツクライだから、配合のアウトラインがアーモンドアイ(トライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2で母父サンデーサイレンス)と似る。脚長で大箱向きのマイラーで、ここもシンザン記念ぐらいは。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
サンノゼテソーロデルマーオークス(米G1・芝9F)とEPテイラーS(米G1・芝10F)に勝ったアラヴェールの甥。ナンソープS(英G1・芝5F)のピッコロも近親。父ザファクターはマリブS(米G1・ダ7F)に勝ったダンジグ系のスピード馬。母父テイルオブザキャットはヨハネスブルグの近親のストームキャット系で、この血を増幅した配合をしていて柔らかな身のこなしが光るマイラー。やや後ろが非力なので平坦ベターか。阪神だと高速馬場が希望。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース○
トオヤリトセイトトゥラヴェスーラの全弟で、クライスマイルのイトコで、母ジャジャマーチャンは快速アストンマーチャンの全妹にあたる。ドリームジャーニー×アドマイヤコジーンだから、ウインブライトなど高確率で活躍馬が出ている「ステイゴールド×アドマイヤコジーン」の新黄金配合だ。ノーザンテーストの影響が強い短距離体型で、全兄同様ピッチで走るので、大箱マイルよりは小回り1400のほうが合っている。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
フォッサマグナビウィッチS(米G3・芝12F)のストラスネイヴァー、UAE1000ギニーのシヤーダーなどの半弟。母リヴァーベルはリビアS(米G2・芝1800m)勝ち。母父ラヒブはQエリザベス二世S(英G1・芝8F)勝ち。父ウォーフロントはユーエスネイビーフラッグやザファクターなどを送り出すダンジグ系の名種牡馬。前走をみるとマイルが一番合っている感があるし、外回り向きの斬れもあるのでここも上位争い。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎
ミッキーブリランテサウンドデュークの甥で、母エピックラヴはヴァントー賞(仏G3・芝1850m)勝ち馬。母父ダンジリは仏リーディングサイアーでハービンジャーの父。ディープブリランテの牡駒はセダブリランテスのようなしぶとい中距離馬が多いが、本馬も母父の影響も強いとはいえマイラーではなく中距離馬だろう。シンザン記念はヴァルディゼールに完敗だったがどこまで詰められるか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○