スマートフォン版へ

荒れる皐月賞、激走馬の手がかりは?

  • 2019年04月09日(火) 12時00分

前走の評価は例年と異なる今年の事情も考慮


 皐月賞は荒れてほしい。昨年、一昨年と波乱が続き、そして3年前も8番人気馬が優勝した皐月賞。「荒れるGI」として定着してほしいところである。

 では皐月賞の人気薄馬についてはどんなアプローチをしたらよいのか。過去20年の皐月賞6番人気以下馬だけを集めて前走着順別成績を集計すると、以下のようになる。

データ

 前走10着以下と前走条件戦出走馬は計41頭いて馬券に絡んでいないので、この組はカットする。残った馬たちについて前走位置取り別成績を見るとこうなる。

データ

 前走で位置をとっていた馬はまだ脈アリということになる。皐月賞前に負けて皐月賞で好走する馬は瞬発力がないタイプが多いので、位置で勝負するしかないというのは、まあ分かる気がする。

 荒れる皐月賞で買う馬を探すなら、まずはこの線だろう。ただ今年は弥生賞が雨に降られたり、例年皐月賞に繋がりやすい共同通信杯が超上がり勝負になったりと例年と事情が異なる面はある。各馬の前走を評価する際にそのあたりは考慮したい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング