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「先週、そして今週」―栗東からの注目馬―

  • 2019年04月12日(金) 12時00分

2頭のオススメ馬は陣営も手応え


 景色を一変させるほどの力を放つ桜、やはり美しいですね。

 そして段々と寒さからも解放されてきましたが、それでも日によっては風がまだ冷たい日もあり、夜はコートを着ることも…。

 寒暖の差や花粉など、体調を崩しやすいシーズン、お互いに気を配りましょうね。

 さて先週の桜花賞ですが、1頭グランアレグリアが抜けて強かったですね。

 本命にしたものの、朝日杯FSのこともあっただけに半信半疑でしたが、あの経験が糧となり繋がっての今回。人馬共に素晴らしいなぁ〜と思いました。

 また陣営も話されていましたが、前回よりは絞れていたものの、決して凄く良いという状態ではなく、まだまだ過程の段階といった様子。それでいて、あの強さとタイムですから、相当なポテンシャルの持ち主。今後が楽しみですし、この馬の持ち味を理解しているからこそ、あの位置から行ききったルメール騎手。

 こういった判断&エスコートができるパートナーの存在にも魅了されます。

 また対抗にしたビーチサンバは、発走直前のゲート内でガタガタとした所も。そこが1つの課題ともなったかなぁ〜と思えます。それでも道中の追い上げや、最後まで止まっていない走りをみると強い内容。今後も期待します。さて今週はオトコ馬のクラシック皐月賞となります。

 注目はなんといってもサートゥルナーリアでしょう。持っているものが違いすぎます。

 それゆえ血統背景からもそうですが、脚元のことなど体の面においてケアすべき所、気を配らなければならない点がある馬。

 しかしそこは角居厩舎ですし、今担当されるのは国内外でのGI制覇を経験されてきた腕利き中の腕利き・滝川さん。信頼は絶大です。

 追いきり後、ルメール騎手も、「元気いっぱいだし、コントロールはきく。心配はない」と確かな手応えを感じていました。そしてもう1頭栗東からのオススメ馬は、アドマイヤマーズ。

 距離を心配される方も多いとは思いますが、個人的には東京の1800ならば中山の2000の方がこの馬には向いており、プラスと働くはず。しかも前回もデキは良かったのですが、叩かれたことで筋肉量がアップ。

 担当の津田助手も、「違う。上積みはあるよね。今までの中でも1番良い状態でだせるンじゃないかな」と明るい表情でしたぁ。この馬は瞬発力よりも持久力タイプ。中山の2000はあうと信じます。

 そして最後にもう1頭あげるとすれば、ファンタジスト。こちらも前回時とは別馬。首の太さが違い、なおかつガス抜きもできており落ち着いたケハイ。ステキでした。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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