スマートフォン版へ

「競馬は甘くないよな」喜びと覚悟入り混じる無敗V/丹下日出夫のPOG手帖

  • 2019年04月15日(月) 20時01分
クラシックホースを探せ!

▲スーパープレミアムコースご登録でダイジェスト映像がご覧いただけます


『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全3歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 皐月賞は、結果的に単勝1倍台の支持を受けていたサートゥルナーリアが、ディープ以来となる無敗の皐月賞馬に! しかしこれまでの3戦とは一変、直線でライバルたちとの熾烈な叩きあいの末にもぎとった辛勝でした。2冠がかかるダービーでも、当然手ごわいライバルたちが立ちはだかるわけで…。牡馬クラシック路線は、今後も白熱した展開が続きそうです。(※評価はS〜Eの6段階)


サートゥルナーリア(牡・ロードカナロア×シーザリオ)


■14日(日):中山11R・皐月賞(GI)/芝2000m/1分58秒1

 今日は皐月賞。日曜日の中山9R・鹿野山特別の距離は本番と同じ芝2000mだ。ルメール騎乗のルヴォワールは、本番のサートゥルナーリアと同じ12番枠。後方からそろそろと動かしてみて、馬場はどこが伸び、どこが仕掛けどころとなるのか。なんともうまい具合に予行演習が叶った。

 発表された体重は前走比マイナス4キロの496キロ、予想された通り前回より仕上げの精度はアップしている。

 しかし、いざパドックでみると、まだまだ水っぽいなぁ。マイラーとは特定できないけれど、首や背中の長さ、四股の長さなどを思うと、春のダービーまでは2000m〜2400mも大丈夫だろうが、ひと夏を越え秋を迎えるころには、適距離はどこかを考え直すことになるかもしれない。

 いや、ダノンキングリーの凄みを帯びた造りはどうだ。ヴェロックスは、また一段背腰が強くなった。個人的なひいき目もあるが、シュヴァルツリーゼは途方もない馬なのではないか。

 GIにはギリギリの周到さが必要だ。競馬は甘くないよな。圧勝、楽勝どころか、よもやの2着もあるのではないかと――ふと怖さの念が沸いてきたりする。

 しかし、多少緩い身体でも、返し馬でグッとハミをとった時の、肩・首の入り方とパワーは尋常ではない。

 好スタートを決めた。テンの2F目は10秒5、2コーナーを抜けるまでにある程度のポジションはとり、1000m通過は59秒1のミドル。よどみのない流れだ。向こう正面は少し下げ気味くらいでいいか。包まれないよう位置を確かめ、ヴェロックスの動きに合わせ息もギアも入った。

 ラスト3Fのレースラップは11秒7-11秒6-11秒4(34秒7)、これくらいのラップは覚悟していたとも思うし、楽にこなせるのではないか。だがあくまで予測であって、現実に上がり3Fすべて11秒台――しかも

続きはスーパープレミアムコース登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeiba.comが送る競馬動画配信サービス。ドキュメント・バラエティ・インタビュー・予想など、様々な角度から企画を展開し、“最旬”をとらえたシンプルかつ丁寧なクオリティを追求!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング