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2歳夏時からGI級のポテンシャル!? まさかの出遅れもなんのその/丹下日出夫のPOG手帖

  • 2019年04月22日(月) 20時01分
クラシックホースを探せ!

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『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、ダイジェスト映像とともに週末に行われた全3歳戦のなかから、今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! 今回は超スローの上がり勝負を豪快に差し切ってみせたウィクトーリアをフィーチャー。戦前は「逃げ」宣言をオープンにしていたものの、まさかの出遅れ…。そんな予想外の展開のなかでも、遺憾なく強いパフォーマンスを見せました。元々2歳夏の新馬戦時からGI級の上がりラップをマークしており、そのポテンシャルは重賞勝ちの兄弟を超えるもの!? クラシックの一冠目も終わりひと段落…と思う間もなく、戦いは舞台を移し着々と進んでいます。(※評価はS〜Eの6段階)


ウィクトーリア(牝・ヴィクトワールピサ×ブラックエンブレム)


■21日(日):東京11R・フローラS(GII)/芝2000m/1分59秒5

 母ブラックエンブレムは秋華賞制覇。兄ブライトエンブレムは札幌2歳S優勝、アストラエンブレムはエプソムC2着などの重賞歴がある中距離重賞の良族。

 お馴染みの勝負服で、兄たちの多くと同様に2歳夏デビュー。函館開催最終週に芝1800mの従来の記録を、一気に1秒4も更新する1分48秒3で新馬戦を大差の逃げ切りV。兄弟の中でも一番ともいえる大勝ちをはたした。

 ひと昔前より速い馬場にはなったとはいえ、時計の出にくい洋芝。上がり3F・11秒7-11秒6-11秒6というラップはGI級ではないか。

 しかし、2歳早期にこの時計で走っては、思わぬ傷みもある。身体が尖り、札幌2歳S、赤松賞と成績が崩れ、あれ? ラップ対応を(能力を)、見誤ってしまったかなと、内心忸怩たる思いでいたが、前走の中山戦で造り直しを完了。

 12キロ増のぶんトモ回りが充実。パドックの周回も踏ん張りがきくようになり、ラスト3Fは12秒0-11秒2-11秒4。中山の急坂を二枚腰を使ってフィニッシュ。余力残しで走破タイムは1分47秒9をマークした。

 フローラSは、前走の馬体をどう維持し、そして磨くか。若干のマイナス(4キロ)ではあったが、466キロでパドックに登場。みるからに体調はいい。

 戦前は「逃げ」宣言をオープンにしていたが、出遅れは想定外? ――いやいや、そういう事態もありうるだろうと、追い切りは手綱を握る戸崎が跨り、併せ馬は追走の形を試している。腰がパンと張っている今なら、イライラもなく折り合い、瞬発力に転じうるだろうという手応えを感じ取っていたかもしれない。

 前半1000m通過は1分0秒6のスローで展開、ラスト3Fのレースラップは

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