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【三浦皇成×藤岡佑介】第2回『マスコミ恐怖症にも…武豊騎手にまつわる“あの発言”の真相』

  • 2019年05月01日(水) 18時02分
with 佑

▲武豊騎手にまつわる“あの発言”の、意外な真相とは?


平成と令和をまたいでの掲載となる今回の『with 佑』。平成元年生まれの三浦皇成騎手をゲストにお迎えしてお届けしています。デビューの年に、武豊騎手の持つ新人年間最多勝記録を更新した三浦騎手。しかしその実績が、2年目からの三浦騎手を様々な角度から苦しめていきます。レースでの焦りと、加熱するマスコミからのプレッシャー。人知れず苦しんだ日々を、赤裸々に明かします。

(取材・文=不破由妃子)


1年目の記録を超えただけ、何ひとつ豊さんに敵うことはない


佑介 さっきデビュー当時を振り返って「もっと誠意を持って対応していれば…」って言ってたけど、俺は皇成のことを生意気だと思ったことは一度もないよ。たしかに発言に重みはなかったかもしれない。でも、それが本人のせいではないこともみんなわかっていたからね。

 覚えているかどうかわからないけど、当時、あまりにも取り巻きのような大人たちが多かったから、「本当に皇成のためにと思ってくれている人かどうか、ちゃんと見極めたほうがいいよ」って言ったことがあるよな。

三浦 はい。もちろん覚えてます。

佑介 人間どうしてもね、自分のことをよく言ってくれる人のほうに流れてしまうけど、いいときは人が集まってくるものだから。そんななかでも、自分のことを本当に思ってくれている人を見極めて、大事にしたほうがいいよってね。それは俺自身、いつも思っていることで。

with 佑

▲佑介騎手「自分のことを本当に思ってくれている人を見極めて…」


三浦 佑介さんのおっしゃる通り、年々僕の周りから人が減っていきました。対人恐怖症といっていいのかどうかわかりませんけど、一時期は「この人は何を求めて僕のそばにいるのかな」って、人に対して疑いから入ってしまうことが多かったです。

 でも、僕がそう思っていた時点で、相手の僕に対する第一印象もよくないですよね。そういう流れもあって、世間という大義も含め、「今、僕という人間は変な見方をされているな」っていう空気は感じていました。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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