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【QEII世C】熱い気持ちが実った大金星 松岡騎手が見せた“詰まらない”騎乗

  • 2019年05月02日(木) 18時01分
哲三の眼

▲松岡騎手は主戦を務めるウインブライトで海外GI初制覇(写真は中山記念優勝時、撮影:下野雄規)


今回は舞台を海外に移し、香港の地でウインブライトをGIホースに導いた松岡正海騎手をピックアップ! 攻めの姿勢を貫く熱い気持ちが手繰り寄せた大金星、ゴール直前でのガッツポーズも印象的でした。そんななか哲三氏が着目したのは、直線で一見「上手く内が空いた」ともとれるスムーズなレース運び。これは決して偶然のものではなく、松岡騎手がここ一番の集中力と豊富な経験で引き寄せたものであり、そこから“詰まりやすい&そうでない”騎乗パターンを独自の理論で展開してくれます。(構成:赤見千尋)

最大の勝因は勝負所で周りに合わせなかったこと


 香港で行われたクイーンエリザベスII世Cで、ウインブライトが直線抜け出して差し切り勝ち。世界の舞台で素晴らしいレースを見せてくれました。騎乗した(松岡)正海の、ゴール直前の嬉しそうな表情がとても印象的でしたね。

哲三の眼

▲ゴール直前にガッツポーズをみせた松岡騎手(撮影:森内智也)


 僕もそうでしたが、JRAのジョッキーにとって海外でGIを勝つというのは大きな目標の一つ。もちろん日本のGIを勝つこともそうですが、違う場所で、違う人たちに混じって、しかもGIという舞台で戦って勝つというのは、簡単なことではありません。今回はしっかり勝ち切ったことが、まずはファインプレーだったと思います。

 ゲートは若干立ち遅れ気味だったけれど、内枠を利用してポジションを押し上げて、道中で詰まることなく、直線でしっかり抜け出すことが出来た。直線の立ち上がり、一瞬狭くなりそうな場面もありましたが、あそこもおそらく開くだろうなと。なぜかというと、正海がある程度スピードに乗せて進入していたからです。

哲三の眼

▲前走の中山記念でも最内枠から完勝(撮影:下野雄規)


 どんな人が乗っても詰まってしまうこともありますが、僕の持論では、詰まりやすい傾向の乗り方とそうでない傾向の乗り方があると思っていて。ざっくりご説明すると、自分の馬のスピードを抑え過ぎたままだと、0.00何秒の差で遅れが生じ、詰まるリスクが高くなるのではないかと考えています。

 なので、勝負所で周りのスピードに

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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