キズナ、インティライミら厩舎先輩に続く激走を/京都新聞杯
急上昇馬が現れる軽視できない一戦だが…
3週間後(26日)に迫った「日本ダービー」へ出走のかかる京都新聞杯は、現日程になって19年間で、2頭のダービー馬(00年アグネスフライト、13年キズナ)と、3頭の2着馬(04年ハーツクライ、05年インティライミ、15年サトノラーゼン)を送ってきた。
最近10年の日本ダービーで3着以内に快走の30頭の前走は、
「皐月賞…20頭、青葉賞…5頭、京都新聞杯…3頭、プリンシパルS…2頭」
1999年からの10年間では、
「皐月賞…15頭、NHKマイルC…5頭、青葉賞…4頭、京都新聞杯…3頭、プリンシパルS…1頭、桜花賞など…2頭」
もっと多岐にわたっていた。出走レースを絞る近年のほうがスケジュールは限られるが、急上昇の関西馬が含まれる「京都新聞杯組」はやっぱり軽視できない。
ただ、今年はここで出走可能な賞金に達しようとするグループに、いきなり日本ダービーで…という逸材は乏しいように思える。キャリア2戦のサトノソロモン、フランクリンあたりが激変してくれると別だが。
伏兵狙いで、1勝馬オールイズウェル(父ルーラーシップ)の台頭に期待したい。前回はインで包まれて4コーナーでは最後方まで下がり、直線は内回り阪神2000mの大外に進路を変え猛然と追い込み0秒1差3着。完全に脚を余してしまった。
前出のキズナ、インティライミの佐々木晶三厩舎。父方祖父はキングカメハメハ、祖母の父ハエルコンドルパサーなので、キングマンボの「3×4」。祖母の半妹リトルアマポーラは京都2200mのエリザベス女王杯(08年)を勝っている。伝統の成長力あふれるファミリーに、これからさらに発展すること必至のキングマンボ系の血がうまくかみ合うことにも期待したい。
京都芝は【1−1−0−0】。今度はコンビの藤岡佑介騎手に戻った。
「プリンシパルS」経由馬は、過去23年間で2着馬1頭(96年ダンスインザダーク)、3着馬…4頭なので、相当の勝ち方をしないと本番は苦しいが、昨年のコズミックフォースは16番人気の本番で3着している。伏兵狙いでアトミックフォース。英ダービー、凱旋門賞の父ワークフォースは期待を裏切る大不振のため、5年間の供用でアイルランドに渡ったが、この世代の成績はそんなに悪くない。前走の内容に少し上積みがあればこの相手なら足りて不思議ない。