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20年前から強い血統と、ここ数年特に強い血統

  • 2019年05月03日(金) 19時00分

断然人気だが血統面でも逆らえない


 先週のクイーンエリザベス2世Cは◎ウインブライトが快勝。京都最終もナカヤマフェスタ産駒(推奨馬)のスズカフェスタが2着に入り、ステイゴールドの血だけで稼ぐことができました。

 まさに「1頭の種牡馬を覚えるだけで勝てる」先週の競馬でしたが、今週のNHKマイルCで注目の血統はヴァイスリージェント。

 NHKマイルCは20年近く前からヴァイスリージェント系が強いレース。

 2001年のNHKマイルはヴァイスリージェント系のフレンチデピュティ産駒クロフネが1着。2着も13人気のグラスエイコウオーが2着。その前年の2000年もヴァイスリージェント系デヘア産駒のトーヨーデヘアが5人気で2着。

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 2007年に17人気で優勝したピンクカメオもフレンチデピュティ産駒。2015年、2017年はクロフネ産駒が優勝(2016年は出走せず)。

 昨年も2着のギベオンは母父がヴァイスリージェント系のGhostzapper。

 ただし、今年は父か母父がヴァイスリージェント系産駒の出走はなし。3代血統表にヴァイスリージェント系種牡馬を持つのはグルーヴィットのみ。

 父はロードカナロア。アーモンドアイ、サートゥルナーリアを出し、早くも超一流種牡馬の地位を確立。1200mをレコードタイムの1分6秒7で優勝。NHKマイルと同コースの安田記念も1分31秒5で優勝。スプリント指向のスピードと東京マイル適性が強いタイプはNHKマイルに最適。父馬も当レース向きの種牡馬。

 過去10年の種牡馬成績を見ると、このレースでも最多の3着以内馬を出しているのはディープインパクト。結局、昨年もディープインパクト産駒のワンツー。

 グランアレグリアは父がディープインパクト。母父はエーピーインディ系のタピット。芝のレースもダートのレースもヴァイスリージェント系が走りやすい馬場、レースはエーピーインディ系も走りやすい傾向にあります。

 エーピーインディ系もヴァイスリージェント系も米国で発展した系統。高いレベルのスピードの持続距離に長けた血統。

 エーピーインディ産駒のシンボリインディも当レースを優勝。管理調教師はグランアレグリアと同じ藤沢調教師。

 おそらく断然人気でしょうが、血統面でも逆らえません。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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