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ヴィクトリアM・軽い馬場ならスプリント指向

  • 2019年05月10日(金) 19時00分

血統バイアスを読み違えないようにしたい


 ケンタッキーダービーは本命に推奨したカントリーハウスが優勝。クイーンエリザベス2世Cの本命ウインブライトに続いて海外G1の本命が「人気薄で」優勝しました。

 カントリーハウスの単勝は、正直ラッキーでしたが、逆に前日の新潟最終は不運な4着で150万馬券を取り逃しました。狙い方としては新潟最終もケンタッキーも同じ。「血統のバイアスが向いている人気薄」を常に狙い続けていることで運が転がり込んでくるもの。と信じて今週の競馬も上手に血統のバイアスを拾いたいものです。

 先週のバイアス読みで論外だったのは、NHKマイルC。米国のスピード持続、ダート指向を重視しましたが、結果は上がりP上位のトニービン持ちが人気薄で2、3着。(上がりPは亀谷ホームページのスマート出馬表にて無料閲覧できます)

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 この日の東京芝はトニービン持ちの上がりP上位馬が続々と穴を出したように、バイアスを完全に読み間違えました。こうなってしまうと「運」を呼び込む以前の問題です。今週はせめて「運」待ちの状況には持っていけるようにしたいものです。

 過去5年のヴィクトリアマイルは2017〜2018年と2014〜2016年では、馬場傾向(バイアス)が大きく異なります。

 昨年、一昨年は「欧州指向のスタミナ」が要求された馬場に対して、2014〜2016年は「スプリント指向」の馬場。昨年、一昨年は雨の影響で馬場がタフでしたが、今年は2014〜16年のようにスプリント力が発揮しやすい馬場と想定します。

 スプリント力が要求された2014〜16年のレースですべて馬券になったのがストレイトガール。

 同馬の父はフジキセキ。ストレイトガール自身もスプリントG1も勝ちましたが、スプリントG1勝ち馬を複数出した種牡馬。フジキセキ産駒はストレイトガール以外にも2007年にコイウタが12番人気1着、2008年にエイジアンウインズが5番人気1着。また、母系にはスプリントの名血ダンチヒも持っていました。

 アマルフィコーストは父がフジキセキと同じPサンデー系(1400以下適性が高いサンデー系)のダイワメジャー。先週の同コースG1を勝ったアドマイヤマーズもダイワメジャー産駒。同種牡馬の産駒は東京マイルG1勝ち馬を複数出しています。母系にスプリントの名血ダンチヒを持っていること。古馬混合の準OPのスプリント戦で連対しているのもスプリント指向のレースならば強調できる実績。

 レッドオルガは父ディープインパクトもそうですが、母系に注目。近親にレッドアヴァンセ、レッドヴェイロン、クラレント。いずれも東京マイルG1で7人気以下の人気薄ながら3着に走った馬。母系のプリンスリーギフト系の血がスプリント力も要求される東京マイルG1に合うようです。

 アエロリットの父はクロフネ。芝1200mG1でも実績を残す種牡馬。高速馬場でスプリント力が問われる馬場で行われる東京マイルをより得意とする産駒を出しやすい種牡馬。近親のミッキーアイルも東京マイルG1勝ち馬で芝1200mG1連対実績馬。4着に敗れた昨年よりも軽い馬場になりそうな点は前進材料。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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