スマートフォン版へ

【オークス】ナスペリオン的斬れ味で差すレース ヌレイエフ≒サドラーズウェルズの血が強い

  • 2019年05月12日(日) 18時00分
近5年の勝ち馬のうち、アーモンドアイ(ヌレイエフ5×3)、ミッキークイーン(母父ゴールドアウェイ)、ヌーヴォレコルト(母父スピニングワールド)はヌレイエフの血を引き、ソウルスターリング(父フランケル)とシンハライト(母父シングスピール)はヌレイエフと3/4同血のサドラーズウェルズの血を引く。2着馬にしてもリリーノーブル、モズカッチャン、チェッキーノはヌレイエフの血を、ハープスターはサドラーズウェルズの全弟フェアリーキングの血を引いていた。取り上げた馬ではクロノジェネシスとメイショウアステカとメイショウショウブとラヴズオンリーユーがヌレイエフ、シゲルピンクダイヤとジョディーとノーワンがサドラーズウェルズ、コントラチェックがフェアリーキングの血を引く。(解説:望田潤)


アクアミラビリス
 クイーンズリングの3/4妹で、仏1000ギニー馬トレストレラの姪。母アクアリングはリヴァーマン4×3を持ち、娘にはフランス血脈の斬れ味をよく伝える繁殖だろう。桜花賞は馬群の中でかかり気味で直線反応せず、フェアリーSと同じ負け方だった。エルフィンSはポツン最後方から破格の上がりでナデ斬り。爆発力が抜きん出てるのは間違いない。姉は中距離G1勝ちだが、現状は気性面の不安や馬体減の心配のほうが先立つ。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

ウィクトーリア
 ブライトエンブレムやアストラエンブレムの3/4妹。母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、アワエンブレム≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2を持ち繁殖としても優秀だ。全3勝は逃げ切り完勝2つと直線外から鮮やかに差し切ったフローラSで、勝つときは強いが馬群に入ると力を出しきれないところがある。今回もフルゲートで直線外に持ち出せるかが一つポイント。2400mは牝馬同士なら全く問題ない。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

ウインゼノビア
 クィーンスプマンテなどが出るレディフランダーズの牝系で、スクリーンヒーロー産駒には珍しい

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング