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【オークス】遅れてきたシンデレラ ラヴズオンリーユー陣営が証言する「すごすぎて笑ってしまった」伝説

  • 2019年05月12日(日) 18時01分
GIドキュメント

▲ラヴズオンリーユーと坂井瑠星騎手(左)、吉田一成調教助手(右) (撮影:大恵陽子)


全兄はドバイの地でGI制覇を遂げたリアルスティール。2017年セレクトセールにて1億7280万円で落札されたラヴズオンリーユーがデビューから無敗の3連勝でオークスに駒を進めます。管理する矢作芳人調教師、担当する吉田一成調教助手、さらに普段の調教パートナーを務める坂井瑠星騎手も交えてお話を伺いました。

(取材・文:大恵陽子)


全兄リアルスティールに「歩き方が似ている」


 3戦3勝。桜花賞とは別路線から無敗の牝馬がオークスに駒を進めてきた。

 デビューは11月。スタートダッシュこそつかなかったが、直線で開いた内に進路を取るとしっかり伸びて勝利。2戦目・白菊賞も直線で追い出されると一気に加速して勝ち、桜花賞当日の忘れな草賞は3馬身差で勝利を収めた。

 矢作師と担当する吉田助手はラヴズオンリーユーの長所について「牝馬なのに装鞍所やパドックでも落ち着きがあるところ」と口を揃える。

「歩き方が似ている」(吉田助手)という全兄リアルスティールは、GI・ドバイターフを制覇したが、一方で「装鞍所で鞍を置くのが大変だった」というほどのテンションの高さも持ち合わせていた。

GIドキュメント

▲ドバイターフ優勝時のリアルスティール (撮影:高橋正和)


 一般的に牝馬は環境の変化に敏感だったり様々な理由でテンションが上がりやすい馬が多いが、ラヴズオンリーユーは兄に似ず、普段から大人しいというから心強い。

 それでいて兄のいい面は引き継いでいる。

 それを証言してくれたのは坂井瑠星騎手。オークスではノーワンに騎乗予定のため、レースでは当然ライバルとなるが、矢作厩舎所属の彼はラヴズオンリーユーの普段の調教パートナーでもある。

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