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2400mの舞台では精神面も重要?オークスの追い切りチェック!

  • 2019年05月15日(水) 18時04分

ダノンファンタジーに落ち着き、距離延長が狙い目?


 先週のヴィクトリアM。渾身の◎ラッキーライラックでしたが、最終追い切りの動きを見て「マークされたら、やられる」と思っていた○ノームコアが勝利。◎が4着という最悪の結果でしたが、さすがはD.レーンという騎乗に○の1着にはある意味納得することができました。

 この勢いでG1制覇を続けていきそう、というのは当然のところ。ただし、騎乗馬であるコントラチェックの調教欄、ちょっと軽すぎません?この原稿を書いているのが15日午前なので、最終追い切りがどのような内容か分かっていませんが、このあたりについては重賞捜査網でしっかりと判断したいと思います。

【平安S/オメガパフューム】

 4月11日から坂路で時計を出し始めて、毎週追い切りを欠かすことがない状況で時計を詰めてきました。併せ馬は先週の1週前が初めてで、その内容が遅れ。遅れたことは相手(デュープロセス)を考えると決して悪い内容ではないと思います。ただ、同じ休み明けのシリウスSではもう少し併せ馬を消化していたので、そこを考えると併せ馬の負荷としては物足りないような気もします。

 しかし驚いたのは最終追い切り。デビュー以来、初めて最終追いをCWで行い、しかもそれが併せ馬。追走して最後の直線は外から前へと並びかけていく内容。並んでから仕掛けるという二段階加速で追い切られており、このあたりは騎乗した安田翔伍調教師が意図するところがあったと思います。59キロという斤量を考えれば、なかなか馬券を買いにくい今回ですが、今後に向けて、新たな一面が見られるレースになるかも知れません。

オメガパフューム

調教内容を変えて望む一戦、斤量59キロを跳ね返せるか(写真手前)


【オークス/ラヴズオンリーユー】

 前走忘れな草賞を勝った後は放牧へ出されており、栗東へ帰厩したのは4月27日。その翌週にはCWで6Fから追い切られており、休養といってもリフレッシュ程度で動ける状態を保っていたことを示すような内容だったと思います。

 そして素晴らしかった1週前追い切り。CWでエントシャイデンを追いかけましたが、並ぶ間もなく、一瞬にして相手を置き去りにした機動力はさすが。後方から一気に脚を使うようなタイプに「瞬発力」と表現する場合がありますが、この馬の場合は好位置から一瞬にして脚を使う「俊敏力」が備わっているような気がします。最終追い切りは軽くなりましたが、前走時も決して速い坂路4F時計ではありませんから、これで十分でしょう。

ラヴズオンリーユー

調教でも持ち前の機動力を見せるラヴズオンリーユー(5月14日撮影)


【オークス/クロノジェネシス】

 前走後はノーザンFしがらきへの放牧を挟んで、栗東へ帰厩しての最初の追い切りは4月29日。坂路で15-15程度の時計を出して、5月2日にはCWで6Fから時計を出しましたから、中間に放牧を挟んだにしては、しっかりと乗られている印象を受けます。

 だからこそ、1週前追い切りでもきっちりと動けたと思いますし、最終追い切りも1週前と同じサマーセントを相手に楽な手応えで併せ馬に同入。時計は6F83.7〜5F68.2〜4F53.1〜3F38.6〜1F11.5秒と全体は地味ですが、終いはさすがの伸び。最終追い切りは極力、全体時計を遅めにしていたことを思えば、今回は比較的時計を出した部類。少し気持ちが乗ってきたのかなというところがあるだけに、これが距離延長に対してのマイナスに作用しなければ。

クロノジェネシス

乗り込み十分で気持ちも乗ってきたクロノジェネシス(写真奥)


【オークス/ダノンファンタジー】

 前走後も在厩のままで調整。気持ちの乗りやすいタイプだけに、ここがどうなんだろうと注目していましたが、週を追うごとに落ち着きが出ている印象すら受ける感じ。坂路での1週前追い切りを軽めにして、5月12日のCWで本追い切りというパターンは先週のミッキーチャームと同じです。

 このパターンはデビュー戦で東京競馬場へ輸送した時にもなかったので初めて。これがどう出るかといったところですが、先週のミッキーチャームのパドックでの様子を見ると、落ち着かせるという意味では最適な調整パターンだったようにも思います。現時点でのダノンファンタジーも落ち着きがありますし、現状ならこの距離でむしろ狙ってみたくなる感じもあります。

ダノンファンタジー

落ち着きが出てきている印象、この距離で狙ってみたいダノンファンタジー(5月14日撮影)


【オークス/ビーチサンバ】

 少し早目に動いた分なのか、最後の直線ではいつものように伸びなかった桜花賞。ただ、外からクロノジェネシスが飛んでくると、それに併走する動きは見せました。この一連の動きと追い切りの様子を見ていると、一戦ごとに距離適性が延びている、そんな印象すら受けます。

 ただ、1週前追い切りで見せたように、併せ馬で機敏に反応できる素早さは健在。だからこそ、前走時も動きたいところで動けたと思うのですが、ただ、速さを持続することに関しては少し物足りなさがあります。最終追い切りは「坂路の馬場状態を考慮して」(友道康夫調教師)ということで、CWになりましたが、動き自体は至って普通。馬場を落ち着いて歩けた点などはこの時期の3歳として武器になるとは思います。

ビーチサンバ

馬場を落ち着いて歩けた点を評価したいビーチサンバ


◆次走要注意

・5/12 3歳500万下【アルティマリガーレ】(3人2着)

 勝ち馬の切れ味には屈しましたが、最後の直線で前が壁になっていたことを思えば、1馬身3/4の差はもう少し詰まるでしょう。15日の引き運動を見ていても、鋭い眼光が印象的。まだまだ上昇していきそうな、いい顔をしていました。

[メモ登録用コメント] [マイル]最終追い切り栗坂4F目最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・カーネーションC【ファナティック】
 CWでブラゾンダムールとの併せ馬でしたが、道中引っ掛かり気味になる相手に先行して、最後まで脚色が衰えることなくフィニッシュ。休み明けですが、非常に力強い動きですし、秋に向けて、実りあるレースをしてくれるような気がします。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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