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オークスもラストのスプリント勝負

  • 2019年05月17日(金) 19時00分

上位馬は前半よりもラスト1200mのタイムが速いのが今の馬場の特徴


 ヴィクトリアMはノームコアが1分30秒5のレコードタイムで優勝。父はダンチヒ系でディンヒル系のハービンジャー。そして2着のプリモシーンも母父はダンチヒ系のディンヒル。

 これでJRAの芝レコードは1200、1400、1600mとすべてダンチヒ系。

 ヴィクトリアMは1200m通過が1分7秒台だったが、1、2着馬のラスト1200mの走破タイムはさらに速いのも今の馬場の特徴。オークスもラスト1200mのスプリント力が勝負を決めるレースになりそう。

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 クロノジェネシスは姉が先週のヴィクトリアMでレコードを出したノームコア。父バゴは凱旋門賞馬。産駒に菊花賞勝ち馬ビッグウィーク。姉同様、後半のスピード勝負に強いタイプ。

 バゴは社台SSで種牡馬入りしていたら、もう少し産駒が活躍していたのではないでしょうか? 繁殖の質(スピード)に恵まれなかったのもそうですが、前向きな気性を末脚に転化させる育成で素質を開花させるタイプが多いからです。なお、ノーザンFが生産したバゴ産駒はデビューした3頭がすべて勝ち上がり2頭がオープン馬。

 シャドウディーヴァは父ハーツクライ。管理する斎藤誠厩舎はハーツクライ産駒のヌーヴォレコルトでオークスの優勝実績もある。クロノジェネシス同様(すべての馬にいえますが)「血を育むのは人」。

 母父ダンジリ。同種牡馬の産駒にディープインパクトを下して凱旋門賞馬になったディンヒル系のレイルリンク。

 先週のヴィクトリアMもディンヒル持ちの1,2着でしたが、オークスもディンヒル持ちに相性の良いレース。去年も11番人気の2桁人気ながら4着に健闘したレッドサクヤは母父がデインヒル。一昨年は1着ソウルスターリング2着モズカッチャンはいずれのディンヒルの血を持つ種牡馬。

 ラヴズオンリーユーは前走2000mを上がり最速で勝ったディープインパクト産駒。母父はノーザンダンサー系。オークスを勝ったディープ産駒はすべて母父がノーザンダンサー系。また前走2000mを上がり3位以内を記録したディープ産駒は4頭出走して3頭が3着以内。オークスで好走率が高いタイプのディープ産駒。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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