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1600mの位置取り別成績は10年でどう変化した?/安田記念

  • 2019年05月28日(火) 12時00分

ダービーは位置が重要なレースに、では安田記念は…?


 ダービー前に出演したグリーンチャンネルで、「東京芝2400mは10年前より前残り色が強まっている」という話をした。2008-09年と2018-19年で東京芝2400mの位置取り別成績を比較すると、後者のほうが逃げ・先行の成績が上がっている、という話である。

 この話は仮柵位置を無視したものなのだが、ここにCコース替わりが加わって、意識した以上にダービーは位置が重要なレースになってしまった。では、1600mについてはどうなのか。

 まず、2018-19年(先週まで)の東京芝1600mにおける位置取り別成績は以下の通り。※どちらも1000万下クラス以上のレースを集計

回収率向上大作戦

 10年前の2008-09年はこちら。

回収率向上大作戦

 平均出走頭数が減っているので勝率・複勝率を単純比較はできないが、位置を取った馬が勝ち切る傾向が強まっている一方、差し勢も2、3着には届いているという印象だ。前重視は間違っていないと思うが、1600mでは前だけで固める馬券にもならないように注意したいところである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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