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早期デビューが見込まれる栗東の有力新馬(津田照之)

  • 2019年05月28日(火) 18時00分

待ちに待った今年のJRA2歳戦が開催


 今週末から2歳戦がスタート。たまたま当コラムを執筆するタイミングと重なったので、ここでは早期デビューが見込まれる有力新馬(栗東)を紹介しておく。

 まずは「芝の中距離」というカテゴリーでは無類の強さを発揮する友道厩舎の馬を紹介。実際、データを見ても芝2400mと言う条件では好結果が出ている。

 そんな中、ひとまずデビューが早そうなのがラインベック(牡、父ディープインパクト、母アパパネ)。母は言わずと知れた三冠馬。ゲート試験に合格した後、一旦、放牧に出されているが、再入厩は近い。「バネの利いたフットワークをしている」とは同師。3回中京の初日、芝1600m戦でデビュー予定。鞍上は福永騎手。ひとまず短距離でのデビューだが、今後、徐々に距離を延ばしていくことになるだろう。気性面も素直で、全兄のモクレレ、ジナンボーよりも素質は高そうだ。

 同厩舎のアドマイヤミモザ(牝、父ハーツクライ、母キラモサ)も3回中京でのデビューを予定。母はオーストラリアのVRCオークス(GI)の勝ち馬。本馬も中距離での活躍が期待できる。「体質が強く、走らせると跳びが大きい」とは同師。490キロほど大型馬だが、重さは全く感じられない。スケール感は十分。

 同じくポタジェ(牡、父ディープインパクト、母ジンジャーパンチ)はルージュバックの半弟。まだ入厩して間もないが、馬体は良く、気性面の問題もない」(同師)とのこと。この後、ゲート試験に合格した後、一旦、放牧に出され、夏の新潟開催でのデビューが有力。

 平田厩舎のラルゲッツァ(牝、父グランデッツァ、母ライカート)はどの馬よりも早く、今週の阪神競馬(初日、芝1600m)でデビューする。「牝馬らしい気性で前向き」とは同師。調教でも力強い動きをみせている。平田厩舎と言えば、一昨年の同レースでケイアイノーテックが1着、そして去年の同レースでもスマートユニバンスが2着している。2歳最初の新馬戦に照準を合わせてくる傾向があるので、注意が必要。

 このレースには中内田厩舎のリアアメリア(牝、父ディープインパクト、母リアアントニア)も出走を予定。こちらは早い段階から、注目を集めている馬。母はBCジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬で、血統馬らしい品のある馬体が目を引く。

 そして平田厩舎からはもう一頭、レッドフラヴィア(牝、父ダイワメジャー、母レッドメデューサ)も3回阪神でのデビューを予定(4日目、芝1600m、川田騎手)。こちらは父の血を受け継ぎ、がっちりとした馬体をしている。「フットワークは芝向き」。気性も勝っている感じで、初戦から動けそう。

 そして穴っぽいところでは武英厩舎のペプチドサクラ(牝、父キズナ、母ブーケトウショウ)がおもしろそう。「2か月ほど、じっくりとトレセンで調整してきた。生まれた時からしっている馬だけど、バネがあって、雰囲気はいい。勝ち負けを意識している」とは同師。この馬に限らず、キズナ産駒は概ね評判がいい。この馬は3回阪神2日目、芝1400m戦でのデビューを予定。鞍上は四位騎手。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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