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今の相当レベルの高い軽い芝の時計勝負に対応出来るかどうかが鍵に!!/安田記念

  • 2019年05月30日(木) 19時00分
 こんにちは、むねひろ よしたかです。

 先週日本ダービーが行われましたが、今週は早くも来年のダービーを目指して2歳馬がデビューします。まさに『ダービーからダービーへ。』です。ホープフルS・皐月賞を勝ったサートゥルナーリア、朝日杯FS・NHKマイルCを勝ったアドマイヤマーズ、桜花賞を勝ったグランアレグリア、阪神JFを勝ったダノンファンタジーは6月デビューでした。今年の2歳馬を調べていても、6月デビュー馬の中に多数の大物が潜んでいるように感じました。

 私が在籍していた「京都大学競馬研究会」でも現役・OBを中心にPOGが行われています。“縛り”がキツくあるルールとなっていて、同一種牡馬は最大2頭までしか指名出来ません。ディープインパクト産駒も2頭しか獲ることが出来ません。

 そして20頭も指名しなければいけないので、最低でも10種牡馬の馬を持つことになります。今年は過去最多の19チームが参加しただけに、馬がどんどん無くなる無くなる。ドラフトに満足出来たチームは少なかったと思いますが、参加していてこの“縛り”は非常に面白いなと感じています。

 ちなみに、私が一番初めにPOGに参加したのは、ベガが2冠を制し、ナリタタイシン・ビワハヤヒデ・ウイニングチケットの3強が活躍した年なので、もう28年目になります。桜花賞・オークスで共に『3』着としたマックスジョリーを指名していました。

1、セントオブゴールド<牡・木村>(父ディープインパクト・母キューティゴールド)
牧場での評価相当高い。取材した競馬王敏腕編集者からのオススメ。入厩済。

2、サリオス<牡・堀>(父ハーツクライ・母サロミナ)
入厩済。既に好調教示す。辻コンシェルジュからのオススメ。

3、ファートゥア<牝・手塚>(父エピファネイア・アロマティコ)
牧場高評価。新種牡馬の中でエピファネイア産駒は評価高い馬が多い。競馬王敏腕編集者◎。

4、アルファウェーブ<牡・藤沢和>(父Gleneagles・母Waveband)
複数の美浦記者が推奨。競馬王敏腕編集者からのオススメもあり。デビューも早め。

5、ロジアイリッシュ<牝・国枝>(父ハーツクライ・母クイーンビーII)
入厩済で、好調教示す。辻コンシェルジュからのオススメ。

6、レインカルナティオ<牡・小西>(父ルーラーシップ・母リビングプルーフ)
陣営から好コメント。姉テトラドラクマ級の活躍可能。競馬王敏腕編集者からもオススメ。

7、ヴァンタブラック<牡・須貝>(父ブラックタイド・母プチノワール)
牧場高評価。競馬王取材陣も高評価。競馬王の“毛の馬”候補にも上がる。

8、ヴィクターバローズ<牡・堀>(父ロードカナロア・母モスカートローザ)
牧場評価良し。今年ダービーを勝った馬主の勢いにも注目。

9、グランデマーレ<牡・藤岡健>(父ロードカナロア・母グランデアモーレ)
牧場高評価。6月デビュー。津田コンシェルジュからのオススメ。

10、ダーリントンホール<牡・木村>(父ニューアプローチ・母ミスケントン)
複数の美浦記者が推奨。隠し玉的存在。入厩済。

11、ガニアン<牡・田村>(父ダイワメジャー・母ダイヤモンドディーバ)
牧場評価良し。取材した競馬王敏腕編集者からのオススメ。

12、ヘイルメリー<牡・木村>(父オルフェーヴル・母クーデグレイス)
牧場評価良し。取材した競馬王敏腕編集者からのオススメ。デビュー早め。

13、セイウンラストヘイ<牡・宮本>(父スクリーンヒーロー・母ニシノシュクラン)
父産駒の中で高評価なのは、同馬かウイングレイテストか。

14、オプティマス<牡・国枝>(父キングカメハメハ・母ヴェルダ)
調教師から好コメント。

15、ノクターンノーツ<牝・中内田>(父メダグリアドーロ・母サマーソワレ)
牧場が高評価。ゲート試験合格済。古谷コンシェルジュからのオススメ。

16、ラウダシオン<牡・斉藤崇>(父リアルインパクト・母アンティフォナ)
牧場の評価良し。取材した競馬王敏腕編集者からのオススメ。

17、クロフォードの2017<牝・友道>(父ルーラーシップ・母クロフォード)
牧場評価良し。入厩済。取材した競馬王敏腕編集者からもオススメ。

18、ペルラネーラ<牝・国枝>(父ディープインパクト・母シユーマ)
牧場から高評価。取材した競馬王敏腕編集者からもオススメ。

19、アロハヌイロア<牝・角居>(父キンシャサノキセキ・母ヴィアメディチ)
牧場の評価良し。取材した競馬王敏腕編集者からもオススメ。

20、キンブレル<牡・矢野>(父ジャスタウェイ・母エリドゥバビロン)
同馬主×同厩舎の組み合わせにジェネラーレウーノ。牧場評価も良し。


◆安田記念

ターゲット馬→アエロリット

(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 前走のヴィクトリアマイルではテン3ハロン33.7秒・5ハロン56.1秒というかなりのHペースの逃げを打ち、『5』着になったものの0.4秒差に踏ん張りました。上位3頭は二千以上の長めの距離に実績のあったノームコア・クロコスミアと差し馬のプリモシーンでした。

 海外遠征帰りで攻め馬の緩さが気になっていましたが、それらを考慮すると決して悪い内容ではありません。昨年もヴィクトリアマイルで『4』着のあと続くこのレースで『2』着と着順を上げているように、中2週でも状態面の上昇が期待出来ます。

 前走でも1:30.9は従来のレコードを更新していますし、NHKマイルC勝ちが1:32.3、昨年のこの安田記念で1:31.3と軽い芝のマイルはベスト舞台です。前走以上に楽に行けて良いメンバー構成ですし、今年も粘り込むシーンがあっていいでしょう。

ターゲット馬→アーモンドアイ

(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和

 初めての海外遠征となった前走のドバイターフを快勝。戦前は二四のドバイシーマクラシックに何故使わないのかという疑問を持った人も多くいたことでしょうが、ルメール騎手が千八を選択。そして凱旋門賞を回避したことからも分かるように、距離適性は短い方にシフトしてきています。

 桜花賞以来のマイル戦となりますが、前走で千八を使ったことで久々の距離でも前半極端に置かれるようなことはないでしょう。ジャパンCでマークした2:20.6という大レコードから分かるように、軽い芝への適性の高さはとんでもないものを持っています。

 ただ、それは二四の距離でのもの。アッサリ対応しても何も驚きませんが、今回はマイルとなるだけにそこは一応の課題となります。あとは、陣営が触れているゲートはしっかり決めないといけません。

ターゲット馬→ダノンプレミアム

(c)netkeiba.com

 日本ダービーの後9ヶ月半レース間隔が開いた復帰緒戦は二千の金鯱賞でしたが、次走のマイラーズCからはマイル路線に矛先を向けられました。

 テン3ハロンが36.0秒・5ハロンが60.3秒というのはかなり遅いペースでしたが、上がり32.2秒と素晴らしい瞬発力で快勝しました。1:32.6という走破時計は悪くなく、時計面への対応は可能と判断します。

 今回は東京にコースが替わりますが、サウジアラビアRCでステルヴィオに0.3秒差を付けて快勝しており全く問題ありません。当時のテン3ハロンが「稍重」で34.3秒。アエロリットが作り出すであろう速いペースにもこの数字からは対応出来ると見ますが、ここ4走は連続して自身は36秒台です。

 これまで7戦6勝と負けたのは日本ダービーだけとまだ底を全く見せていない馬。能力の高さは疑いようがありませんが、今回はペースの違いがポイントとなります。

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日本屈指の理論派で、高配当馬券に注目する“競馬穴リスト”。馬場レベルを基本とする『激走レンジ<range>』を駆使するのは既に有名だが、『馬券の買い方』についてもこれまで世になかったメカニズムを発表し、第一人者となる。グリーンチャンネル『KEIBAコンシェルジュ』でも活躍中。主な著書に『同じ予想でプラスになる人、ならない人』など。
公式ホームページ名は『ムネヒロネット』。

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