今年は5、6歳馬にチャンスがある

　昨年までは4歳馬がやたらと強かったエプソムCだが、降級のなくなった今年出走する4歳馬2頭は、昨年までなら降級していた勘定になる。以前ほどの信頼性はなく、そのぶん5、6歳馬にチャンスがあると考えていいだろう。

　その5、6歳馬はこれまで前走着順が良く今回上位人気の馬が多く好走してきたので、今年だとミッキースワローが有力ということになりそう。左回りはJC5着と新潟大賞典2着で相性も良い。先週の馬場だとこの馬の脚質では苦しかったろうが、雨が降ることで外差しがきくようになればチャンス。ただ振りすぎると路面そのものを苦にする可能性もある。

　プロディガルサンは惜しい競馬が続いているが、徐々に才能が開花している手ごたえはある。ミッキースワローよりは脚質的に自在性もあるし、馬場に合わせた競馬ができそう。不良馬場での2着歴もあるが、決め手を生かすためにはあまり多くの雨には降ってほしくないところだ。

　ダノンキングダムは先週・先々週だったらもっと高い確率で好走できたのではと思われるタイプ。東京の高速馬場が合うだけに、雨は厄介な存在。オープン初戦でどうかという問題を抱えているわりに上位人気になりそうというのも馬券的には困るところだ。

　ソーグリッタリングはずっとマイル戦を使われていたが、前走で1800mのリステッドも制覇。東京実績はいまひとつだが、この馬は雨も悪くなさそうだし、単純に近2走を信用してみる手も。

　レイエンダは最初に述べた、「去年までだったら準オープンを走っていたはずの4歳馬」。過去の4歳馬より相対的に強い相手とやることになるし、自身の近走着順が悪い状況下では強気になれない。もう1頭の4歳馬サラキアに至っては去年だと1000万条件を走れたのだが、こちらのほうが着差としては一定以内に来ており、展開ひとつで馬券に絡む可能性を感じる。

　ブレスジャーニーは久々だった前走がそう悪くはない内容。もともと2歳時には東京で実績を積んだ馬だし、重馬場実績はないがスピード勝負よりは良いはず。展開次第ではぎりぎり複穴になっても不思議ではない。