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今年の函館SSもダート血統が穴を出すか

  • 2019年06月14日(金) 19時00分

雨予報で例年以上にパワーとスタミナが要求される可能性も


 昨年の函館SSはホームページで公開している予想で10番人気の人気薄で2着に激走したヒルノデイバローを本命に推奨しました。

 同馬の父はマンハッタンカフェ。2014年に8番人気で優勝したガルボもマンハッタンカフェ産駒だったことも推奨理由に上げましたが、同種牡馬が複数激走するのは函館SSが「スタミナ指向」と「ダート指向」が強いレースだから。

 マンハッタンカフェは芝中距離G1でも実績を残していますが、ダートG1でも勝ち馬を出している種牡馬。

 2017年の勝ち馬、2015年の人気薄2、3着馬は父がクロフネ。2016年1〜3着の父ダイワメジャー、キンシャサノキセキ、キングカメハメハは当時ダートのランキングで10位以内の種牡馬。

 また、パワーに加え、スタミナも要求されやすいレース。1400m以上で実績を残していた馬も走りやすく、前走で1400m以上を経験していた馬も有利。

 過去5年で芝1400m以上の重賞で3着内実績馬は複勝率28%、複勝回収率184%。

 2014年にガルボが8番人気1着、ローブティサージュが6番人気2着。

 2016年にソルヴェイグが12番人気1着、シュウジが2着、レッツゴードンキが7番人気3着。

 2017年にジューヌエコールが1着。

 昨年本命にしたヒルノデイバローも前走1400m経験馬でした。

 今年は、日曜の函館芝は雨が降りそうなので、例年以上にパワーとスタミナがより要求される可能性も。結果的に例年通りダート的なパワー。1400m以上の思い馬場もこなすタフさが要求されそうです。

 サフランハートは父アドマイヤオーラ。産駒のダートの勝ち星比率(ダートシェア)は60%。産駒の重賞実績もダート寄り。JRAの重賞を勝ったノボバカラ、クロスクリーガーはいずれもダート。母父カーネギーもスタミナと馬力を要求される馬場で力を発揮する種牡馬。

 シュウジの父はキンシャサノキセキ。同種牡馬の産駒はダートの勝ち星比率(ダートシェア)が60%。出走メンバーの中では3番目にダートシェアが高い種牡馬。自身は1400m実績馬。ということで2着に走った2016年も本命に推奨したわけですが。

 ダイメイフジはアグネスデジタル産駒。産駒のダートの勝ち星比率(ダートシェア)は70%。自身もダートG1を勝っていますし、産駒もダートの勝ち星比率が高い種牡馬。前走は1400mを経験しています。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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