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【七夕賞】クリノヤマトノオーが激走で昨年同様に大波乱期待の一戦に注目だ/倉本匠馬

  • 2019年07月05日(金) 18時00分

大波乱期待の一戦、クリノヤマトノオーの激走は!?(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


■七夕賞(G3・福島芝2000m)

逃げ候補
マルターズアポジー
ブラックスピネル
タニノフランケル

展開
上記の3頭が逃げ候補。やはり、この中ではスタート力とテンのスピードではマルターズアポジーが圧倒的に早い。ブラックスピネルとタニノフランケルはそれぞれ控えざるを得ない競馬となるだろう。

福島2000mはコーナーまでの距離が長くペースが速くなりやすいコース形態。マルターズアポジー自身も過去2走、福島2000mでは1000m通過が57.6秒と58.0秒で相当なハイペースを演出。ここも枠順問わず縦長かつ平均ペース以上のレース確実と言えそうだ。

1.ロシュフォール
展開◎ 馬場◯ コース△

前走の新潟大賞典は初の重賞挑戦ながら3着は立派な成績で、勝ち馬がその後鳴尾記念を制したことを考えれば決してレベルも低くなかった一戦。ただ、唯一気になる点は小回りコースの適性で、直線の短いコースでの競馬に一抹の不安がある。力関係を見れば斤量55キロならば最上位なので勝負所で流れに乗れるかがポイントになるが、筆者は決してプラスには働かないと考えてるのでこの評価まで。

総合評価
B

2.ミッキースワロー
展開◎ 馬場◯ コース△

前走は展開が全く向かない競馬で、さすがに度外視可能の一戦と言えるレース。ただし、2年前の福島での走りや小回りでの競馬を見ても加速する前にレースが終わっている印象で、直線が短いコースで斤量57.5キロだと反応に不安がある。ペースが流れる以上はハンデを最小限度に抑えることが出来るが、乗り替わりも気になるところである。

総合評価
C

3.ストロングタイタン
展開◯ 馬場◯ コース◯

近走は精彩を欠くレースが続いているが、本来は鳴尾記念を制しているように重賞路線でも十分に通用する逸材。小回りコースとの相性もあり、久しぶりでも展開利あれば夏のローカルならば巻き返しの可能性はある。自在性のある競馬が活きる展開のここは、ある程度の評価はしておきたいところだ。

総合評価
C

4.ブラックスピネル
展開△ 馬場◯ コース△

レース内容を見ても本質的には2000mが長い印象で、よほど展開利と馬場の恩恵ない限りは重賞路線では厳しい。理想はマイルで先手を取る競馬からの押し切りで、逃げの戦法以外だとさらに信頼度は落ちる。マルターズアポジーが大逃げからの2番手ならばチャンスはあるが、基本的には相手候補の1頭まで評価を落としたい馬である。

総合評価
D

5.クレッシェンドラヴ
展開◯ 馬場◯ コース◯

前走は同コースで早い流れの競馬を自ら動いて作るレースで、終いの甘さは仕方のない面があった。理想は2走前のような競馬で、前回同様に前が流れる展開ならば重賞路線でも期待できる。小回りコースとの相性も良さそうなので、雨降ってこの馬向きのレースとなれば一発楽しめそうだ。

総合評価
C

☆危険な人気馬☆
1.タニノフランケル
展開△ 馬場◯ コース△

前走はゲートでの後手が響く内容も、2000mへの距離適性に疑問があること、やはり重賞で通用するには先手からの競馬が必須であることが気になるポイント。また、相手関係も夏のローカルにしては揃った感もあるので、斤量55キロでも不安がある。小倉大賞典でも絶好位の2番手から押し切れなかった点から踏まえても、マルターズアポジーが引っ張る展開では厳しいだろう。

総合評価
E

狙える穴馬
1.クリノヤマトノオー
展開◯ 馬場◯ コース◎

前走は左回りと新潟外回りのヨーイドンが向かなかった印象で、度外視しても良いレースと言えるだろう。理想は雨が降る馬場で小回りかつ右回りでの競馬で、今回はベストの条件が揃った。前が流れる展開で外から早目に動いていく形が一番で、特に外枠を引いた場合は本命も検討したい1頭である。

総合評価
B

ここで取り上げたロシュフォールとクリノヤマトノオーが中心で、現時点ではそれにクレッシェンドラヴやストロングタイタンを絡める予定である。ただ、雨の降り具合や馬場状態を考慮し、逃げ馬や差し馬の枠の並びなども踏まえて馬券を組み立てるつもりだ。ほぼ8割から9割は上記で取り上げた7頭での決着の可能性が高いので、ぜひ予想の参考にして頂き【穴予想を予定しているので】最終決断の予想も楽しみにして欲しい。



■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
 インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。

【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、G1レースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks“新星競馬予想家の多角分析”倉本匠馬produce』の新聞販売開始。

【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。

Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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