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【阿武隈S】オッズ次第で妙味ある伏兵に期待

  • 2019年07月05日(金) 18時00分

ハンデ52キロ、コース適性を味方に逆転へ


 福島の土曜日は雨の危険は少ない予報。先週の日曜の雨で芝は少し痛めつけられたが、そうひどい降雨ではなかったから、開催2週目のふつうの良馬場が期待できる。少々の雨なら芝コースの悪化はないだろう。

 1勝クラス、2勝クラスからの挑戦馬を含めて8頭立て。著しく興味をそがれる頭数になったが、微妙な馬場コンディションのハンデ戦。オッズしだいだが、妙味ある伏兵がいると思えたら少しだけ参加したい。

 5歳牝馬チカノワールはこのクラスでずっと善戦止まりだが、ハンデ52キロなら差はないだろう。父ハービンジャー、母の父エルコンドルパサー。コース適性はある。3代母ミラクルミユキは、やや古いがジャパンCのカツラギエース、福島民友C、中山牝馬Sの勝ち馬ラビットボールの半妹になる。

 4走前のスピカS3着(1800m)は初の中山でかなり大事に乗った印象があるが、今回も対戦するティソーナとは0秒1差だけ。上がりは0秒9も上回った。当時の負担重量2キロ差が、今回は3キロ。逆転できるだろう。

 2走前の下鴨Sは上がり33秒6でがんばり、0秒4差だけ。格上挑戦だった前走のGIIIマーメイドSも50キロだったとはいえ、差し比べの接戦を15番人気で7着(0秒5差)だった。今度は自己条件、この組み合わせで52キロなら(4、5番人気にとどまるとき)、買っても無理筋ではない。

 人気のサトノキングダムは、3歳春にはクラシック級の素質馬と期待された馬。やっと本物になりつつあるが、抜けて強いわけではなく、同じく背負い頭の人気馬ワンダープチュックとも、チカノワールは4キロ差。自在性をフルに発揮できる頭数だけに差はないだろう。52キロの牝馬プレミオテーラーとはいい勝負か。ただ、あくまでオッズしだい。人気で買う馬ではない。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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