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これだけいればさすがに絡む!? 今年の巴賞組/函館記念

  • 2019年07月09日(火) 12時00分

大敗馬が多い最近の傾向も今回全滅は考えづらい


 函館記念を予想する際に毎年頭を悩ませるのが「巴賞問題」。そんな名前で呼んでいるのは私だけだろうが、巴賞組があまり馬券に絡まない問題である。

 その昔は「巴賞組は前走凡走馬が穴になって好走してきた馬が走らない」というのがパターンだったのだが、ここ10年は合計で[1-4-3-42]。重賞の壁というだけでは説明がつかないほど、大敗馬が多い。

 ただ今年に関しては、さすがに絡んでくるような気もする。というのも、単純に前走巴賞の登録馬が9頭もいるからだ。最終的に何頭が出走してくるかわからないが、これだけいて全滅は考えづらい。

 改修絡みで札幌施行となった年や旧番組(函館8週時代や札幌→函館の順だった時代)を含め、1986年以降で函館記念に前走巴賞組が7頭以上出走したケースは

回収率向上大作戦

 となっており、さすがに誰かは絡んでいるし、複数絡んだ年も7回ある。6頭出しで全滅と言うケースも1回しかない(他に6頭出し7回)。

 今年最終的に何頭が出走してくるか分からないが、6〜7頭出てくれば「さすがに1頭は……」ということになってくる。最近私自身も巴賞組は嫌う方向で予想していたのだが、今年は数の論理に配慮せざるをえないし、場合によってはこの組から軸を取るかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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