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【七夕賞&プロキオンS】菊沢騎手の初重賞Vを分析&武豊騎手の“あれ”に思わず苦笑?

  • 2019年07月11日(木) 18時01分
哲三の眼

▲4年目で重賞初制覇となった菊沢騎手(撮影:下野雄規)


今回は先週の東西メインを別種の観点からピックアップ! 七夕賞では、哲三氏も思わず応援しながら観戦したという、重圧のなか強気な競馬を見せた菊沢騎手の奮闘ぶりを、それからプロキオンSでは、田辺騎手の直線での進路取りを入り口に、武豊騎手のライバルたちに圧迫感を与える進路取りや駆け引きについてをお届けします。(構成:赤見千尋)

約2年ぶりの再コンビ、従来の脚質にとらわれない意識


 今週はまず七夕賞から振り返りたいと思います。先週のこのコラムで注目コンビとして挙げたミッキースワロー&菊沢(一樹)君が、中団から3、4コーナーでマクって直線先頭。そのまま押し切る競馬で勝利を掴みました。

 4年目の菊沢君はこれが初重賞制覇。ミッキースワローとはデビュー戦から3歳の夏までコンビを組んで、5戦2勝。京都新聞杯5着など重賞でも騎乗していましたが、秋のセントライト記念は乗り替わりで横山典弘騎手が手綱を取り、アルアインを破って重賞初制覇を果たしました。菊沢君にとってはとてもいい経験になったと同時に、悔しい想いもあったのではないでしょうか。

 今回再びミッキースワローという力のある馬に騎乗するチャンスをもらって、プレッシャーもあったと思います。現状のミッキースワローはセントライト記念から勝ち星を挙げておらず、しかも今回はトップハンデで小回りの福島競馬場。力がある馬だけにどんな競馬を見せてくれるかとても楽しみにしていました。

■7月7日 福島11R(12番:ミッキースワロー)

 レースではゲートを切ってからすぐに抑えるのではなく、1コーナーまでスピードに乗せて行こうとしていました。今回の条件では、後ろから行って差し切るより、ある程度スピードに乗せて、早め早めに動いて行くという競馬を選択したわけですが、見ていてとても応援しがいがあるレースぶりでした。

 おそらくポジション的にはどこでもいいけれど、まず1コーナーまでに

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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