一発に期待するなら距離延長組
中京記念といえば追い込みタイプが活躍するコース。「馬券は前から」が筆者の身上だが、このレースに限っては差し・追い込みタイプを重視せざるをえない。
ハンデ重賞の定番パターンとして、このレースも前走から斤量増となる馬は強い。今回唯一の該当馬がプリモシーンで、おそらく人気でも1番人気になるだろう。分かりやすい実績馬で配当上の妙味は無いが、馬券から外すことはできない馬だ。
今年注目なのが3歳馬の参戦。旧コース時代なども含めて過去10年の中京記念では、3歳馬の出走は4頭のみ。上位人気になったのは16年のトウショウドラフタ(2番人気12着)くらいで、判断が難しい。今年の馬たちが来年以降の参考になりそうだ。
カテドラルは溜める形で新境地を拓いた印象。今後の競馬でどうかはともかく、このレースと前走・前々走のような位置取りは合う。ここで好走できるようだと、3歳でのサマーマイルシリーズ制覇も見えてくる。
グルーヴィットもハンデがカテドラルより1キロ軽いぶんある程度売れそう。1600mの好走歴は無い身だが、血統的に見れば1400が走れて1600mが走れないということはないはずだ。
クリノガウディーはある程度位置を取るタイプだけにこのレースでは手をだしづらい。もっと前残りのききやすいレースで狙いたい。ともあれ、3歳馬についてはあくまでやってみないと分からないところがあり、個人的には買う場合でも軸ではなくヒモに回したいと思っている。
先述した追い込み有利の線でいくと、前走のような位置取りに構えた場合のミエノサクシードはちょっと面白そう。時計への対応力がある馬なので、単純な前崩れになってトータルの時計が速いような形が歓迎だ。
ロードクエストも後ろに構える可能性があるが、最近の成績を見るとちょっと手を出しづらいような気もする。鞍上である程度売れてしまうだけになおさら。ハンデGIII+展開がハマったケースでの3着くらいなら可能性はあるかもしれない。
なにか大きい穴が出るとしたら距離延長組。もともとこのレースは前走1400m組がけっこう走っている。ただ候補がグランドボヌール、ツーエムマイスターと逃げ先行タイプになってしまう。ならばいっそ準オープンを勝ったばかりのレインボーフラッグを複穴で狙ってみてもよいかもしれない。