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中京記念は近走の勢いを素直に評価したい

  • 2019年07月20日(土) 20時00分
 前回7月14日のWIN5は76万940円の配当で決着。単勝オッズ5倍未満の支持を集めていたのは名鉄杯(中京11R)のスマハマのみ、単勝2番人気以内だったのもスマハマと函館記念(函館11R)のマイスタイルだけでしたが、残る3レースをいずれも単勝オッズ10倍未満、かつ単勝5番人気以内の馬が制したことで、手頃な水準の金額にとどまりました。決して簡単な回ではなかったものの、少点数で仕留めた方も多いんじゃないでしょうか。

 明日7月21日のWIN5は総出走頭数が77頭、総組み合わせ数が86万160通り(土曜16時現在)。このまま出走取消等がなければ、総組み合わせ数は2019年に入ってからだと1月13日と並ぶ2位タイ、80万通りを超えるのは今年5月5日(125万3376通り)以来です。

 単純に難度が高いだけでなく、対象5レースの出走頭数に大きな差がない点や、混戦模様のレースが多い点もポイントと言えそう。購入点数が膨らみ過ぎないように注意しながら予想を進めていくべきだと思います。

◆函館2歳Sはコース適性や先行力の高い馬に注目

 1レース目は3歳以上2勝クラスの尾頭橋特別(中京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は3歳以上2勝クラスの横手特別(福島10R)。ここ2戦連続で2着に好走しているエピックアンらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は2歳GIIIの函館2歳S(函館11R)。土曜16時の時点ではタイセイビジョン、レッドヴェイパーに支持が集まっており、スマートカーリー、パフェムリ、ビアンフェが続いていました。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の中京記念(中京11R)。こちらは土曜16時の時点だとカテドラル、プリモシーンが人気の中心で、グルーヴィットが続いています。

 5レース目は3歳以上オープンの福島テレビOP(福島11R)。4歳のグレイル、コズミックフォース、戦績に安定感のあるリライアブルエースが支持を集めそうです。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年07月21日版]

1位 福島11R 12.グレイル
2位 中京11R 7.プリモシーン
3位 福島10R 10.ヒルノサルバドール
4位 函館11R 11.スマートカーリー
5位 中京10R 3.ハゼル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京10R 8.シティーポップ
7位 中京10R 5.ソリストサンダー
8位 函館11R 7.メイショウナパワン
9位 函館11R 6.パフェムリ
10位 函館11R 8.プリンスリターン
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 福島10R 14.ロジティナ
12位 福島10R 5.カラリエーヴァ
13位 中京11R 14.カテドラル
14位 福島11R 13.リライアブルエース
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京10R 15.デンバーテソーロ
16位 函館11R 5.タイセイビジョン
17位 福島10R 3.エピックアン
18位 中京11R 12.レインボーフラッグ
19位 福島11R 1.コズミックフォース
20位 中京10R 14.アスクハードスパン
21位 中京10R 2.メイショウラビエ
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 函館11R 1.ビアンフェ
23位 福島10R 1.キャベンディッシュ
24位 中京11R 5.グルーヴィット
25位 中京11R 15.ミエノサクシード
26位 福島11R 14.ミュゼエイリアン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 3レース目の函館2歳S(函館11R)はコース適性や先行力の高さを重視したい一戦。「“函館芝1200m以上、かつ出走頭数が7頭以上のレース”において“着順が1着、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-46]とあまり上位争いに食い込めていません。

 また「前走の馬体重が450kg未満だった馬」は2014年以降[1-1-0-28]、「枠番が1〜2枠だった馬」は2014年以降[0-0-0-20]、「枠番が7〜8枠だった馬」は2014年以降[0-0-1-18]。今年のメンバー構成なら、パフェムリ、メイショウナパワン、プリンスリターン、スマートカーリーあたりをマークしておくべきでしょう。

 4レース目の中京記念(中京11R)は近走成績が最大のポイント。「“同年3月以降、かつJRAのレース”において連対経験のない馬」は2015年以降[2-0-0-34]、「前走の着順が9着以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-24]と、それぞれ苦戦していました。

 また「前走の馬体重が480kg未満だった馬」も2015年以降[1-0-1-20]といまひとつ。これといった不安要素が見当たらないのはプリモシーンくらいです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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