「血統の特性」を掴み、「血統の個性」を知ることの大切さ
【厳選・勝負予想!】亀谷敬正のキングジョージ予想を公開予定! 中日新聞杯は、本命グルーヴィットが優勝。「競馬放送局」「亀谷競馬サロン」などで公開した予想も3連単本線で的中。
中日新聞杯だけではなく、夏の中京芝は「特殊馬場」の傾向を読めていたので「競馬放送局」で本命に推奨した馬の勝率は44%。単勝回収率は353%。好調でした。
今年の夏の中京は雨続きで馬場がタフ。中京のコースデータとは「異なる傾向」の馬場が多かったのですが、当コラムでも書いたように、通常の中京芝とは「異なる」ことが読みやすかったことも、人気薄ながら本命に推奨した馬が続々と勝てた理由でしょう。
血統を馬券に利用する際の「コースデータ」は「血統の特性」と「コースの構造」を大まかに確認するために利用するものだと思います。
つまり血統の特性を掴めさえすれば、何百件もサンプル(データ)を見る必要はないのです。また、血統や能力の方向性を知るためには「極端な条件」のレースと血統を見ることも役に立ちます。
似たようなコース、馬場で行われる競馬は、似たような血統が走り続けるだけですから「血統の個性」を知るには、あまり役に立ちません。似たようなコースで行われる何百件のデータを見るよりも、多彩なコースの「血統」を見る方が「血統の個性」を知ることができます。
世界中にある「日本には存在しないパターン」の競馬場のレースと血統を眺めることも「血統の個性」を楽しむ上では、とても参考になります。
そして「極端な血統の個性」を知っておくことは、突如として現れる、今年の夏の中京芝のような「特殊馬場」で穴馬券を続々と当てることに役立つこともあります。
さて、今週末のキングジョージも、日本には存在しない高低差。めったにないタフな馬場で行われるコース。イギリスの競馬からみれば「ほぼ平坦」で「ありえない馬場」で行われるジャパンカップ勝ち馬シュヴァルグランが、どんな走りを見せてくれるのか? とても楽しみですね。
日本の日曜重賞もアイビスSDは個性的な直線だけの1000mレース。ただし、個性的すぎて重賞レベルになると「向いてるのがわかっている馬」だらけ。結果的に似た個性の馬だらけのレースになってしまいます。
「特殊個性」が意外と活きるのが、日本の重賞では「スタンダード」ともいえる芝1800mで行われるクイーンS。このレースは芝2000mや直線の長いコースを得意とする馬の出走比率が高いレース。しかし、有利な個性は芝1600m以下の小回り競馬を得意とする馬。血統も同様です。
2016年11番人気3着のダンツキャンサーは前走1400mのオープン特別で連対。1500m以下でしか勝ち星のなかった馬。母父はサクラバクシンオー。
15年に単勝32.5倍で優勝したメイショウスザンナは父が米国型ミスプロ系のアグネスデジタル。芝1200mの準オープン勝ち馬。
メイショウショウブは1400m勝ち馬。父は1600m以下の勝ち星比率も高いダイワメジャー。母父は当レースでも3頭の馬券対象馬を出しているキングカメハメハ。
ダノングレースは芝1500m以下と小回りコースで勝利しているディープ産駒。
当レースで3着以内に走ったディープ産駒はいずれも1600m以下の勝利実績と直線が短いコース(400m以下の直線のコース)で勝利実績を残していた馬。
福島芝1800mよりも札幌芝1800mの方がディープ産駒のスピードを発揮しやすいのも前進材料。
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