夏の開催替わりは、毎年的中率は良いのですが3連単を当てきれません…。今年も△で拾い切れないレースが多かったという印象です。工夫はしているつもりでも、そこから漏れる穴馬がいるということです。

　とはいえずっと雨と馬場に悩まされていた梅雨もそろそろ終わり。ここからの夏競馬は良馬場開催で指数の比較がしやすくなると思うと、ちょっと気が楽になるものです。

　近2年連続的中の新潟直線競馬『アイビスSD』。今年も一応的中はできましたが、やっぱりという感じの◎△馬単だけ。3着が拾えませんでした。しかし今回はそのオールポッシブルに△を打てたとしても3連単までは届きません。

　それでも一昨年からの【教訓】が機能していたのは好材料。そこをもっと重視していれば結果は違っていたのでしょう。

【検証ナンバー196】
サンプルレース名/2019年07月28日(日)新潟11R・アイビスSD(GIII)芝1000m

【レース前状況】
　台風の影響あるかと思われた日曜日。それでも土日の新潟は芝ダートともに良開催となった。1番人気はここ2戦の新潟直線競馬で強い競馬をしているライオンボス(田辺)。当初の予定は騎乗予定は鮫島駿だったが怪我のために乗り変わり。2番人気は内枠になってしまったが昨年の勝馬ダイメイプリンセス(Mデムーロ)。3番人気は前走『韋駄天S』でライオンボスの2着だったカッパツハッチ(丸山)。人気は以下、レジーナフォルテ(内田博)、ミキノドラマー(西田)、ビップライブリー(和田)と続いていた。

【レース結果】
1着ライオンボス　　　　　牡4(1番人気)田辺
2着カッパツハッチ　　　　牝4(3番人気)丸山
3着オールポッシブル　　　牝5(9番人気)津村

【払い戻し】
単勝　190円
枠連　790円
馬連　1070円
馬単　1330円
3連複　9320円
3連単　2万7100円

同距離コース121◎ライオンボスは当然の結果？

　人気◎ライオンボスは期待通りのレースをして1着。

　時計は55秒1だったので近2走の勝ちレースよりはやや遅かったが、斤量3キロアップでも強さを見せつけたわけだ。前走『韋駄天S』新潟1000mでのタイム指数としては圧倒的な「121」はやはり本物だったのである。

　結局2着になったのも前走同レースで2着の△カッパツハッチ。こちらも同距離コース「119」だったので、好走できたのは当然の結果といえる。一昨年からの【教訓】前走同距離コース重視というのは間違いないのだ。

　もちろんカッパツハッチがもう少し外枠だったら△ではなく、▲か○まで打てていたが2枠3番という内枠で日和ってしまった(失敗)。

　そのかわりに○対抗を打ったのが大外アルマエルナト。この馬も前走『韋駄天S』での4着馬。指数は「115」だが、昨年の『アイビスSD』1着ダイメイプリンセスの勝ち数字が「111」だっただけに評価した。意外なまでに人気がなかっただけに(8番人気)「これは妙味！」と思ったが、結果は11着と大きく沈んでしまった(残念)。

　前走で他距離ながら「115」出していた(前走値比較だけでいえば4位)のフェルトベルクにも☆を打ったが、こちらも結果は8着。かわりに3着になったのが、同じく直線競馬初のオールポッシブルだったのである。

16番人気4着トウショウピストにも共通することとは？

　新潟直線競馬では、8枠および7枠の馬には余計に注意を払う。

　今回も8枠の3頭は当然印を打つ候補にしていた。しかし18、17番までは印を打てたが、16番オールポッシブルには打ちきれなかった。ほかにも打ちたい馬がいたからだ。

　それにしてもこれだけ指数の低いタイプにいきなり走られるというのは、やっぱり捕まえづらい。今回のオールポッシブルにしても強調材料は「8枠」だけなのだ。

　半面、やはりオールポッシブルのような「初直線競馬経験馬」にはいつも注意を払わないといけないということになる。2走前にはまったくの人気薄だったライオンボスにしてもしかり(さらに今回は16番人気ながら4着に突っ込んできた7枠13番トウショウピストもしかり)。1200mの芝やダート戦で2桁着順を続けていた馬が、初の直線競馬になって、人気薄から圧倒的な勝ち方をするのが直線競馬(反対に凡走する馬も多いのだけれど…)。そこを積極的に買わないとお宝配当は獲れないのだ。

【今週の教訓】
●前走値「同距離コース」トップクラスは軸馬候補！
●「同距離コース」120レベル馬は枠順も関係ない？
●必ず注意しておきたいのは人気薄＆初の直線競馬馬！