『前走上がり順位別成績』でみると興味深いデータが
小倉記念は極端な位置取りの馬が苦戦するレースで、過去10年の逃げた馬は3着まで、追い込んで1着まで届くことも期待しづらい状態になっている。
ただ「前走の位置」で見ると差しに構えていた馬が小倉記念では強く、前走中団組が[4-4-4-43]、前走後方組が[3-5-1-33]で馬券に絡んだ馬の7割ほどを占めている。
前走に比べて少しポジションを上げるというか、積極的な競馬をした馬がよい結果を得ているということになるが、それを示唆しているのが「前走上がり順位別成績」だ。
差しや追い込みというカテゴライズは分類する人やソフトによって変わるが、上がり順位は明確な数値に基づくものなので分かりやすいだろう。
小倉記念における前走上がり順位別成績は以下の通り。
前走上がり1位の馬は意外に走っておらず、2位も配当妙味は薄め。小倉記念はたまに極端な人気薄好走馬が出るので回収率は揺れすぎている面があるが、勝率・複勝率の面でも上がり6位以下組はけっこう頑張っている。通常ここは「単なる弱い馬」も収容しているので成績は上がりにくいグループだ。
今回はメールドグラース、アイスバブル、アイスストームという前走上がり1、2位馬が上位人気を占めそうだが、そこまで決め手は無い一方、先行も視野に入るというようなタイプを馬券に混ぜていきたい。