デルマルーヴル、JDDは相手が悪すぎた
夏の3歳ダート重賞としてすっかり定着したレパードS。既にオープンで走っている馬と前走条件戦でほぼ互角というか、後者でも戦えるのがこのレースだが、そのぶん予想は難しい。
ともあれ1番人気はデルマルーヴルだろう。前走は相手が悪すぎた。ジャパンダートダービー組はレース創設以来[5-2-2-15]、2着馬は4頭出走して[2-1-0-1]だ。昨年はJDD組が2頭人気になって2頭とも飛んでしまったが、本来は信頼できるグループである。
ヴァイトブリックはユニコーンSの大敗から立ち直れるか。デルマルーヴルにも先着したことのある馬だが、大敗した馬がその次走でまだ人気というのは馬券的にちょっと嫌な形ではある。なにか穴馬を絡めた3連系を買うときに、ヌケを避けるための△あたりでいこうかというのが筆者個人の考えだ。
サトノギャロスは取り消しや除外がありつつ、なんだかんだでパーフェクト連対で来ているだけにある程度人気になりそう。課題はやはり距離だろう。馬自身の適性も問題だが、過去の2勝クラス組でマイル以下から来た馬は[0-0-0-7]、ローカル1700mからの延長でさえ[0-0-1-12]と苦戦している。同じ問題はブルベアイリーデにもつきまとう。
アヴァンセも崩れたレースが一度だけで、素材そのものには魅力がある。ただ1勝クラス組はこれまで[0-2-0-23]。7、12番人気馬が2着した一方で5番人気以内馬5頭がすべて馬券外なので、この馬も買うならばある程度配当がつくことを条件にしたい。
ハヤヤッコは前走の敗戦をどう評価するか。もともと良いときと悪いときがはっきりしたタイプで、勝つときは鮮やかに勝つ馬。血統のポテンシャルもあるし、穴から入りたい人は思い切ってアタマ付けまで検討する手もあるかもしれない。
ブラックウォーリアは伏竜Sでも4着に入っているし、その伏竜Sが展開的には恵まれなかったことを考えると3着以内は不可能でもない。レース間隔をあけた前走が好内容だったし、斤量の問題(前走は古馬相手のハンデ戦で53キロ)を克服できれば勝ち負けまであると見る。
アッシェンプッテルはいつもしっかりした末脚を使う。重賞経験の少ない城戸騎手ということで人気は伸びないかもしれないが、過去8回の重賞騎乗歴の中で複穴も出している(16年札幌2歳Sブラックオニキス・10番人気2着)。馬自体も複穴としては評価できる馬だと思う。
ハヤブサナンデクンは前走だいぶ離されたが、それでもオープン3着に違いはない。距離延長組が揃って走らなかった場合には1800m経験豊富なこのタイプが浮上してくる。