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ノンコノユメ、第二章が始まりました!

  • 2019年08月05日(月) 18時00分
 リスタート組のうれしい話題は、ネット競馬のニュースでも届けられたと思います!中央時代にフェブラリーSやジャパンダートダービー優勝などダート界で数々の功績を残してきた、美浦の加藤征弘厩舎所属だったノンコノユメ。

 大井の荒山勝徳厩舎<小林分厩舎>の一員となって2戦目だった7月31日のサンタアニタトロフィー(大井・1600m)で、真島大輔騎手を背に見事優勝しました!ノンコノユメにとっては昨年のフェブラリーS以来となる1年5か月ぶりの勝利。

サンタアニタトロフィーを優勝したノンコノユメと真島大輔騎手。大井競馬場の夜を彩りました


 南関競馬に一足早く仲間入りをしているサウンドトゥルー(放牧休養中)の時もそうでしたが、ノンコノユメも南関限定重賞の肩掛けをしている姿がすごく新鮮です。

ノンコノユメの南関限定重賞の肩掛け姿がとても新鮮でした


 このサンタアニタトロフィーはノンコノユメ以外にも好メンバーがそろっていたのですが、ここまでの実績から1番人気。しかし、メンバー中一番小さな馬が初の58.5キロを背負い、タイプ的にも向くとは言えない大井競馬場の内回りコースなども、終わってみれば強さを際立たせるモノでしかありませんでした。

 課題だったスタートは、今回も尾っぽを取り真島騎手が首筋をなでながら帝王賞同様に決めると、道中は9番手から追走。「ゲートは少し危ないところもありましたが、ゲートを切る直前にはすごく集中してくれたのでうまく出てくれた方だと思います。大井のマイルは特殊なコースで忙しい感じはあったのですが、それでもうまく回ってくれてポテンシャルは高いですね」(真島騎手)

 最後の直線では内をついて上がっていくと、一歩抜け出していたクリスタルシルバーをゴール前にクビ差抜き去ったところがゴールでした。クリスタルシルバーも強い馬ですが、力でねじ伏せるかのような形。

「前走に比べると馬自体の馬力が全然違いました。直線を向いて真ん中くらいで勢いが違ったので、これはギリ交わせるかなと。普通は58.5キロを背負ってあの脚は使えないので力がないと無理です。レースが終わってみて改めてすごい馬だなぁと思いました。僕が言うまでもなく、ダートグレード競走でやれる力はすでにみんなに見せているので、これからももっと大きなところを狙っていって、荒山厩舎と一緒に勝つことができたらうれしいです」(真島騎手)

昨年のフェブラリーS以来となる1年5か月ぶりの勝利。新天地の南関関係者と口取り写真に収まるノンコノユメ


 真島騎手の兄弟子が荒山調教師(ホワイトシルバーの主戦騎手でした)で、深い絆のあるコンビです。

 前にも書いたように、ノンコノユメは荒山厩舎の代表馬だったJBCレディスクラシックを優勝したララベルと同じメンバーで仕上げられています。レースは真島騎手が乗り、調教パートナーは青柳厩務員、担当は横山厩務員。

 現在のノンコノユメはどんな様子なのかを横山厩務員に聞いてみると、「テンションの上がりやすいところがあるのでそこは気をつけていますが、自分で体を作っていくような手の掛からない優等生です」とのこと。

厩舎にいる時のノンコノユメ。7歳ですがとても愛らしいフレッシュないでたちです


 この後は9月23日の日本テレビ盃(船橋・1800m)を予定していて、その後にはビッグレースに挑戦していくプランも考えられるでしょう。

「ノンコノユメは僕の中ではこれからだと思っています。これからがノンコノユメの第二章。中央馬との戦いになっていきますが、地方馬の代表として中央馬に負けないように、ノンコと一緒にやっていきたいと思っていますので見守っていてください」(荒山調教師)

 ノンコノユメ、第二章が始まりました!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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