走破時計は砂の深さに影響されない
今週は「亀谷競馬サロン」の平日ワークショップにて小島友実さんをお招きして「馬場」の勉強会を行いました。
ここでも話題に上ったのは「砂の深さ」は走破時計に大きな影響は与えないこと。
たとえば、大井競馬場の「砂の深さ」はJRAの全競馬場よりも浅い状況が多いです(9センチ未満)。ところが、JRAの馬が大井競馬場で走った場合でも明らかに走破タイムが遅くなります。つまり砂の深さではなく「砂の質」が大事なのです。
今開催の札幌ダート1700mは常に「時計が出る砂質」で行われています。
血統面でも高速持続力勝負に強い米国型血統。なかでも米国型ノーザンダンサー系の血が強調された馬が走りやすい状態(全出走馬の血統国別タイプ、系統表は亀谷ホームページの「
スマート出馬表」にて無料で閲覧できます)
ここ2年のエルムSも走破時計は速い決着。
2年連続で当レースにて馬券圏内に走ったドリームキラリは父が米国型ノーザンダンサー系のジャイアンツコーズウェー。母父はミスプロ系。
一昨年の1、2着馬ロンドンタウン、テイエムジンソクはいずれも父に米国型ノーザンダンサー系のデピュティーミニスターを持つ馬。昨年3着のミツバも父にデピュティーミニスターを持つ馬。
今年の出走予定馬ではサトノティターンは母父が米国型ノーザンダンサー系のデピュティーミニスター。母母父も米国の名血でマクリ競馬の能力が高いアリダー。
父シンボリクリスエスも母がアメリカ血統。日本の芝G1を勝った種馬の中では米国指向のダートの適応力も高い血統。
テーオーエナジーの父はカネヒキリ。その母父はデピュティーミニスター。時計の速い過去2年のエルムSで馬券対象馬を出している種牡馬。母父クラフティープロスペクターも米国型。産駒のアグネスデジタルはダートG1だけではなく高速時計のG1も勝利した馬。高速ダートも得意な血統。
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