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【秋の鞍】遠征馬重視・上位人気馬重視で/地方競馬情報

  • 2019年09月01日(日) 18時00分

昨年はサムライドライブが圧倒的人気に応えて優勝(C)netkeiba.com、撮影:谷口浩


 2003年を最後に途絶えていたが2015年から復活した重賞。2017年までは1600mで行われていたが、2018年から1800m戦となった。昨年まではこのレース自体が目標レースであると同時に東海三冠最後のレース・岐阜金賞へのステップという機能も持っていたが、日程変更で岐阜金賞のほうが先となり、事実上東海の3歳馬はどちらかを選ばなければならなくなっている。

 復活してからの4回を振り返ると、基本的には堅いレースと言えそうだ。4回すべてが1〜3着とも5番人気以内で決まっており、1番人気が[3-0-0-1]、2番人気[1-1-2-0]とほとんど崩れていない。

 個人的な見解だが、昨年から距離が1800mになったことで、堅い色彩はさらに強まるのではないかと思う。スタートしてすぐに4コーナーになる1600mより1周目3コーナーまで余裕のある1800mのほうが紛れる度合いが少ないし、単純に距離があるぶん出遅れなどの際にも強い馬たちが帳尻を合わせやすいからだ。

 枠順の有利不利については逃げ・先行馬が極端な外枠を引いてしまうケースを除けば、あまり気にしないでいいだろう。敢えて選ぶならば、外枠よりは内枠のほうがベターで、これは差し馬であっても同様だ。差し馬にとって内枠は通常だと包まれるリスクとセットになってしまうが、名古屋の世代限定重賞は向正面で人気薄馬が既に脱落していることが多く、馬群はバラけている。脚の残っている馬から見て動きたいときに動けないという危険はあまり無いので、ならばスタート地点に戻るまでの1周は外を回らないほうがプラスだろう。

 馬券の組み立てにおいては、遠征勢を重視したい。サムライドライブとカツゲキキトキトが勝っているが、両馬は重賞をいくつも勝っていた身。地元勢で優勝があるとしたらそのくらい抜けた馬か、ポルタディソーニのように中央から遅めに転入して勢いのある馬。駿蹄賞・東海ダービーの掲示板レベルだと、遠征勢のほうに分があると見る。

 その遠征馬だが、南関東は昨年の2、3着馬のように当たりがいる一方で上位人気大敗馬もいて読みづらい。そもそも今年は出走馬が無かった。その南関勢に比べると兵庫勢のほうが、勝ちきれるかどうかは別として上位に来ることを期待しやすい。園田オータムトロフィーができたのでバズーカやブレイヴコール級の遠征は今後減るだろうが、それでもやはり怖い存在だ。

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